しばらく寝てしまい目が覚めると、目が開けづらい。
「ご、ごめんよ」
熱いおしぼりでお顔を拭いてくれます。
「カピカピに乾いちゃったよ」
ゆうべ何かした?
明け方、お外に出るとお隣さんがブロック塀に乗っかっていました。
「三毛ちゃん。元気?」
って、雄猫風情が高いところからごあいさつとは。
「あれ、三毛ちゃん額に白いものがこびりついてるけど」
「な、何でもないんだから」
それは、坊っちゃんの・・・えっと・・・
雄猫は塀から飛び降りるといきなりの接近遭遇。
「やめてっつーの」
「まだ何もしてないじゃないか」
「やられちゃったのか?」
「ば~か」
額にこびりついたカピカピが気になってしょうがない。
「お宅の坊っちゃんは、なんだな、うちのご主人様が好きなんだな」
「ない。それはない。おまえじゃないんだから」
でも、坊ちゃんは誰が好きなんだろう。
1 マチ〇先生
2 咲良ちゃん
3 その他
わかんない。
しょうがないな~。
やらせてあげるわよ。
「はい。ど~ぞ」
尻尾をぴんと立てて、あのスタイルに。
雄猫は果敢にあたしのお尻を責め立てると、ひと声断末魔の叫びをあげるや否や、果ててしまいました。
できちゃうかもしれないけど、それより、坊っちゃんと隣の女の関係は。
さっさとその場を立ち去ったあの雄猫に今度聞いてみよう。