あ、これね
『映画は夏休みのシーズンから始まる。母親が家に寄り付かなくなってからの3人の子供達の日常を克明に追って行く。街角の水盤で水浸しになり、ファーストフード店でタダ食いし、親切そうな食品店で味見をさせてもらう。夏が終り学校が始まると、メトロにタダ乗りして学校に行く。帰りにスーパーでお菓子を盗む。アパートでの生活も紹介される。狭い部屋の中で、食べ、遊び、笑う。時には裸にもなり、時には化粧もする。病気になってもめげない。電気が切られてしまうと、外で過す時間が多くなる。アパートの中は真っ暗で寒いから。メトロの構内でお金をせびったり、映画をタダで見たり。万引きで捕まることもある。夜遅くにはアパートに帰るが、暖房がないので体を寄せ合って寝る。ある日、学校で呼び出され、常習的な遅刻、シラミまみれ、汚い服装が注意され、両親を面談に寄こすよう通告される。1年が経過し、再び夏休みとなり、3人は、母親が用意した列車に乗ってバカンスに出かける。3人だけで母親はいない。それ以上詳しいことは、何も説明されない。』