のつづき
私が宴会場に一歩足を踏み入れると、一斉に場内が静まり返った。
集まっている顔ぶれを見ると、足が竦んだ。
見知った顔ばかりだった。
会社の同僚、取引先の担当者まで居た。
こんなにも大勢の知人達が集まっているとは思わなかった。
震える足に力を込めながら、なんとか皆の前に足を進めた。
一番前の中央には内田が居た。そのすぐ隣の男を見て、思わず息を飲んだ。
私の直属の上司とも言える上西常務だった。
皆が座る前方のちょうど中央に
高さ40センチ程のテーブルがあった。
そのテーブルだけは酒も肴も全く置いてなかった。
私は指示通り、意を決してそのテーブルに上がった。
そして、皆と向き合った。
なぜだか同期入社の定森と目が合ったが、
気まずくて、すぐに目をそらした。
私は、達也が軽く頷くのを確認してから
羽織っていたガウンを肩から、ゆっくり落としていった。
全裸だった。
髪留め一つさえ身につけていない完全なオールヌードだった。
同期の定森も、後輩の吉田君も、上西常務も
男達は皆、食い入るように全裸の私を見つめていた。
堪らなくなって、私は慌てて後ろを向いた。
恥ずかしすぎて、皆の方を向いていることなどできるはずもなかった。
しかし、これで男達の顔を見ずに済むと安堵したのも束の間
大きな鏡が並べて置いてあることに気付いた。
羞恥で赤く染まった自分の顔を見ないように目を伏せながら
私は足を大きく開いていった。
充分に足を開くと、今度は
屈むように上体をゆっくり落としていった。
そして、
床に手を突き、お尻を突き上げるようにしながら、叫んだ。
「宴会の余興に、ア、アナル踊りをご覧になってください」
私が血を吐く思いで言い終えると
場内がわーっと一斉に沸いた。
「しかし、よく、ここまで落としたものですね」
上西常務の声だった。
腰を振りながらも一番前に座る内田達の会話が嫌でも聞こえてきた。
「ええ、あの彼の手柄ですよ」
「あの若い男ですか。なるほど、整った美しい顔立ちをしている」
「彼無しでは、生きていけないらしいですよ」
「ほう。まさに色狂いですな。あれほどの才女が、無残な・・・」
「ところで、抱かせては貰えるのでしょうな?」
「ええ、もちろんです。」
「まったく、何人もの男にヤリまくられて娼婦以下に堕ちたと聞いて、一度は萎えたのですが、、、
しかも、こんな惨めな姿まで見せられてるのに、
やはり、思い入れた女というものは、なかなか嫌いになれるものではありませんな」
「ええ、この会場に集まっている男達の数も、それを示しておりますよ」
「そうですな。そんな男達も、そろそろ、汚い尻の穴には飽きてきたのではありませんか?
私は綺麗な顔を見ながら、あの下品な腰振りを見てみたいですな」
「それもそうですね。さっそくやらせましょう」
私は皆の正面を向かされてから、足を大きく開いて、
下品に腰をくねらせ、お尻を振った。
なるべく乳房も揺れる様に上半身も揺すった。
顔を見られながらの辱めは、死ぬほどの屈辱だった。
内田の媚びたような上ずった声が聞こえた。
「見えにくい人もおられるでしょうから、後で一人一人お酌もさせますんで」
今度は裸でお酒をついで回るのか・・・気が遠くなりそうだった。
つづく
出典:2ch 嫌々抱かれる女たち
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