明日、10年間片思いしている相手と会うことになった。
過去に3回フラれてるから、今回も玉砕が前提だけど…
俺のスペック
21歳
172センチ
現在大学生
相手のスペック
21歳
155センチくらい
現在フリーター
少し高島彩に似てる
小学・中学の同級生で、それ以降は別々。
少し昔話を…
同級生だから小学1年生から知り合ってはいたんだろうけど、相手の存在を意識するようになったのは小5くらいからだった。
お互いに異性として1番仲が良い存在で、二人きりとかでも頻繁に一緒に遊んでた。
この頃は交換日記もしてた。
小学校卒業が近くなってくると、徐々に俺達の間に微妙な距離が生まれて、一緒に遊ぶことも減って交換日記も終わった。
中学校に入学するとなかなか接点がなくなって、たまに少しだけ会話する程度になっていた。
俺は自分の気持ちを伝えたくなって、相手を呼び出し告白した。
当然結果は玉砕。
それでも恋が終わることはなかった。
2度目の告白は中3の卒業式。
これでお別れかと思うと、自分の気持ちを伝えずにはいられなかった。
みんなが集まってる中で呼び出したから、周りからはかなり冷やかされた覚えがある。
人気のない場所で告白したが、やっぱり玉砕。
その頃にはお互い携帯を持っていて、その日に番号とメアドを交換した。
あくまでも友達として…
高校入学。
番号とメアドを聞いていたけど、俺は連絡を取ろうとはしなかった。
2度フラれた相手に、どんな風に連絡していいのかわからなかったし、恐かった…
特に何もないまま高3になって、受験が忙しくなってきた。
彼女が進学するのか就職するのかも全然知らない状態だったけど、受験が本格化する前に何かしたかった。
ここで俺は初めて彼女にメールを送った。
はっきり覚えてないけど、内容は「久しぶり。元気?」みたいなものだったと思う。
その返信の内容も忘れたけど、悪い感じではなかった。
それからしばらく彼女とメールをするようになった。
メールをするようになって数ヶ月、俺は告白を決意。
はっきり言って彼女に会うのは恐かったから、初めてメールで告白した。
当然玉砕。
それから徐々にメールの回数も減って、ある時こっちからメールを送ったらエラーメッセージが返ってきた。
「お客様のお送りしたメールアドレスは存在しません。」
フラれたことよりもショックだった…
完全に拒否されたことを自覚して、毎晩のように泣いてた。
俺は大学に入学。
そして今年の1月の成人式。
彼女と再会した。
彼女は普通に話しかけてきたけど、俺は何を言っていいのかわからなくて戸惑ってた。
俺のことをフッたのに、なんでそんなに普通なんだ?
俺のことを拒否したはずなのに、なんでそんなに普通なんだ?
そんな思考がぐるぐる回ってた気がする。
成人式が終わってから、小学校でタイムカプセルを掘り出した。
それからみんなで遊びに行こうって話になって、俺は彼女が行くかどうかだけが気になっていた。
そしたら彼女が俺の側に来て、「○○(俺の下の名前)は、行く?」って聞いてきた。
もうわけがわからなくて、「…多分」としか答えられなかった…
女って恐い…ってこの時思った…
みんなでボーリングに行って、それから居酒屋みたいなお店に行った。
居酒屋での話題は、みんなの現状と昔話がほとんど。
この時彼女はなぜか俺の隣に座ってて、大人数だから狭くて腕が触れ合ってドキドキしてた。
集まりは居酒屋でお開き。
俺と彼女はかなり近所に住んでて、車で行動してた俺は彼女を家まで送っていくことになった。
他にも2人送ったけど、順番的に運良く彼女が最後になってた。
二人っきりになっても、終始彼女は普通に接してきた。
彼女の家の前に駐車した時に番号とメアドを交換して、その日は終わった。
それからメール中心で彼女との交流は続いてて、今に至る。
そして明日、二人っきりで会うことになった。
—————
まず車で彼女を迎えに行きました。
小学校からの同級生なので、家は割と近所です。
彼女は家の前で待っていて、車が近付いていくと小さく手を振ってくれました。
「運転させちゃってごめんね。車大丈夫だったの?」と聞きながら助手席に乗り込む。
これは母親の車なので「お母さんの車、使っても大丈夫だったの?」って意味です。
彼女の格好はボーダーのニットワンピにスキニー。
可愛いw
俺「大丈夫だよ。どうせ母さん、夜は乗らないしね」
彼女「そっかそっか。それで、今日はどこに連れてってもらえるのでしょうか?」
俺「一応何個かお店選んできたんだけど、最終的には○○に選んでもらおうと思ってw」
彼女「どんなお店?」
俺「これと…これと…これ」
iPhoneで彼女に候補のお店を見せます。
彼女「予約とかしてるの?」
俺「あ、ここを予約してるんだけど、他のとこでもいいよ」
彼女「せっかく予約してくれたんだから、そこにしようよ」
彼女優しいw
ということで、予約済みの個室居酒屋へ移動。
居酒屋の駐車場に停めて、店内に入ります。
掘りごたつ式の個室居酒屋で、向かい合って座りました。
彼女「よくここ来るの?」
俺「友達と1回だけ来たことあるけど、あんまり覚えてなかったw」
彼女「なにそれw 酔って記憶飛んじゃったとか?」
俺「いやいや、そうじゃなくてw」
俺はウーロン茶、彼女はカシスオレンジを注文。
俺が運転で飲めないので、彼女は自分もお酒飲まないつもりでいたみたいだったけど、説得して好きなものを飲んでもらうことにしました
料理も運ばれてきて食べ始めます。
俺が彼女の顔をじっと見てると、「な、なに?」って言ってきました。
俺「いや、○○って本当にしあわせそうにご飯食べるよねw」
彼女「だって、おいしいもの食べるのってしあわせじゃんw」
彼女は子供の頃からご飯を食べる時は笑顔で、本当にしあわせそうに食べるんです。
リアルに「うまうま」とか言いながら食べるしw
彼女「でもそんなに見るのは反則だよー。食べれないじゃんw」
お酒でちょっと顔が赤くなってて、はにかんで笑う彼女がたまらなく可愛かったw
緊張しつつもそんな感じで談笑しながら、居酒屋での食事は終わりました。
俺「この前カラオケ行きたいって言ってたけど、どうする?」
彼女「行きたいー!」
彼女はお酒の影響か、ちょっとハイテンションになってましたw
ということでカラオケに移動。
俺「○○が先に歌いなよ」
彼女「えー、最初は恥ずかしいよー」
俺「上手いんだからいいじゃんw」
彼女「そういう問題じゃないよー。ジャンケンしよw」
ジャンケンの結果、俺が先に歌うことにw
彼女は本当に歌が上手くて、聴き入ってしまうことも何度かw
俺も一応音痴ではないんですけど、彼女と比べたらかなり劣ります…
余談ですが、歌っている彼女を見て、大塚愛にも似てるなと思いましたw
お互い4、5曲歌ったところで、彼女の目が閉じそうになってきてました。
俺「眠くなってきた?」
彼女「んー、ちょっと…」
とか言いながら、目は半分閉じてたw
彼女「ちょっと寝てもいいかな?」
俺「ここで? 帰る?」
彼女「ん…」
俺の言葉に返答はなく、彼女はそのまま寝てしまいました。
彼女は30分くらい寝てて、突然はっと起きたんですw
俺「おはよ」
彼女「ん…、おはよ」
ちょっとだけ寝癖がついてて、それがまた可愛かったw
俺「大丈夫? そろそろ帰ろっか」
彼女「うん。寝ちゃってごめんね」
それからカラオケを出て帰路につきました。
その車中でも彼女は寝てましたw
彼女の家の前に着いてからほっぺたをちょっとつついて起こしました。
俺「大丈夫? 部屋まで辿り着ける?」
彼女「だーいじょーぶーw」
そのまま酔っ払いみたいな足取りで彼女は家に入っていきました。
最後は半分寝てた状態だったので、次の約束とかはできませんでしたけど、とりあえずこんな感じでした。
今朝起きたら彼女から、
———-
昨日はおつかれー
楽しかったよ
また一緒に遊びに行こうね
今度は一緒に飲めるようなところでw
ってメールが絵文字いっぱいで来てました。
———-
それに対しての返信は
———-
○○もおつかれー
俺も楽しかったよ
俺も飲めるところって言ったら、電車で行くようなとこかな?
ってか、男の前で無防備に寝てたら、襲われても知らんぞw
———-
駅遠いから、電車で行く様なところはちょっと面倒だねw
家だと楽だけど、お互い実家だしねー
○○は襲わなかったじゃんw
———-
運転代行とかタクシーもあるけどね
俺は、飲めなくても○○と一緒にいられれば十分だよー
もし本当に俺が襲ったらどうするの?w
———-
代行とかタクシーって高そうじゃん
まぁ確かにそうだねー。一緒にいると楽しいしw
襲われたら?
私は1のことをちゃんと知ってるから。
ちゃんと見てるから。
だから大丈夫。
———-
彼女に好きな人の存在を確認する様なメールを送ってみた
———-
好きな人かぁw
好きっていうか、ちょっと気になる人はいるよー
すっごい草食系で不器用なんだけどね
私、肉食系って好きじゃないしw
こういうことをメールで話すってのも変だねw
今度、ゆっくり話そ?
水曜日の夜って空いてる?
———-
彼女からのこんな返信きた
これって期待しちゃってもいいんでしょうか…?
ついでに彼女の名前は愛ですです
そして水曜日が来ました…
たった数日がすごい長く感じました。
まず前と同じように愛を迎えに行きました。
それから予約済みの前回とは別の個室居酒屋へ。
今回はお互いにお酒は飲みませんでした。
ご飯食べてても、ちょっと沈黙が多かったです。
お店を出てから、「ねえ、海行かない?」と愛が言い出しました。
そこから20分ほどかけて近くの港へ移動。
駐車し、車の中で無言になりました。
俺が「あのさ…」と話し始めると、愛は俺の目を見て話を聞いてくれました。
「あのさ…」
「ん?」
「俺…さ…」
「うん」
「今でも愛のことが好きなんだよね…」
「……」
「何回フラれても、やっぱり愛のことが頭から離れなかった」
「……」
それからちょっと無言になって、愛が話し始めました。
「私達って21じゃん?」
「うん」
「前に告白してくれた時、小学生から好きって言ってたよね?」
「…うん」
「それってさ、人生の半分近くを私が好きでいてくれたってことだよね?」
「そう…だね…」
「ぶっちゃけね。呆れる部分もあるよ」
「……」
「だって3回もふっちゃったのに、それでも好きなんて馬鹿だよ」
「…そうだよね」
「でもね…、でもね…」
「でもね…。その気持ちのおかげで今こうしてられるんだもんね」
「…そうかな?」
「そうだよ」
「……」
「ふー。言い方がまわりくどいかなw」
「……」
「はっきり言うよ」
「…うん」
「私も好き」
「…え?」
「そこで聞き返すなw」
「…え?…え?」
「だからー、私も好きになっちゃった」
「…は?」
俺は絶対フラれると思ってたから、ものすごく混乱してました。
そんな感じで俺の告白は成功しました。
それから家の方に戻ってきて、愛の家の前でキスをして別れました。
うわあぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!
俺……やったぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!
もう何が何だかわからないwwww
これ、夢じゃないよね?
涙止まらない…
今まで生きてきて、一番うれしい…
付き合うような夢も何度も見たから、まだちょっと信じられない…
手は震えるし、涙は止まらないし…
本当に俺……やったぁ……
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