06月12

修羅場ってた所に婚約指輪

先月のできごとです。

私子22歳
彼男25歳

元女(彼男の元カノ24歳)

1年前から彼男と付き合っていたんだけど、今年になって元カノの存在が浮き彫りになってきた。
元カノは彼男の元同僚で、めちゃくちゃ可愛かったらしい。
職場ではアイドルのようにもてはやされていたとか。
そして今はその容姿をいかしてアイドル活動をしている。
アイドルとしてはちょっぴり有名です。

その元カノの話については彼男の友達から聞きました。
元カノは凄く未練たっぷりで別れたらしい。
ちょっと心配になってしまったんですが…
初めはすごいビックリしたけど、インターネットとかで調べてみたら凄い情報が出てきて、芸能人なんだ、遠い人なんだなーって思ってた。

彼にそれとなく聞いてみました。

私「何か噂によると元カノがアイドルなんだって彼男くんw」
彼「えっなんで知ってるの??」
私「実は●君(彼男の友達)から聞いたんだよねっ。そんな話初めて聞いたけどビックリしたw思わずインターネットで調べちゃったよw」
彼「別に話す必要ないかなと思ったし、昔のことだから。」

彼はあんまり昔どうだったとかいう話をしたがらないのは知っていたけど、態度が急に変わって少し怖かった。
それ以上聞けない雰囲気になり、気かなったです。

しかし、深夜番組とかに出ている所をなぜかいつも発見してしまうので、イヤでも気になりだしてしまって…。
色んな要素(彼が全く話したがらない、元カノとは5年付き合ってたなどなど)が積もって、だんだん「まだ好きなんじゃ…」とか思ってしまいました。

決定的だったのは、彼の家のパソコンで遊んでいた時。

彼はインターネットでお洋服とか見てるだけで、全くパソコンに詳しくなさすぎるんですが、最近パソコンを触っている時間が長い。
何してるか聞いたらいつもお洋服の画面で、それ前も見てたのにまた見てる!っていう時が頻繁にあって、なんか怪しいと思い、なんとなく履歴を見ました。

すると出てくる出てくる元カノの検索結果やらHPやらwwwww

どこまで調べてるんだっていうぐらいw

これを見てたから長時間パソコンから動かなかったんだ、納得しました。
そして私は「やっぱり気になってる…やっぱり好きなんだ!!!」と思ってしまいました。

聞きたいけど、また怖い態度になるのは避けたかったので、彼が寝ている時に携帯を拝借。
何もなかったら謝らなきゃなーとか思って開きました。
彼と付き合って初めて携帯を見ちゃいました。

メールボックスを開いたら受信履歴はそんなに残っていません。
マメに消してるからなのかわかりませんが、今日の分しかない。
しかも私のメールが大半で、あとは「親父」とか「姉ちゃん」とかしかありません。
「なんだ、勘違いか…」ホッとして、何となく親父と書かれたメールを見ました。
彼のお父さんとは結構仲良しだったので、本当になんとなく。

しかし内容は親父ではありませんでした。

題名:Re:
本文:今度そっち帰るから、会える?会いたい(ハート)

親父がこんなメール出すだろうか…

一瞬にして頭真っ白。
なにこれ?お父さん?いや、そんなわけない。
ハートとか使わないでしょ。
じゃあ、じゃあ誰?!

アドレスブックを開いて親父を開いてみたら、ふたつアドレスが登録されていた。
ひとつは携帯番号そのまんまのアドレス。
もうひとつは元カノの名前と彼男の名前が書いてあるアドレスだった。

もうその場で泣いた。
これってそういうことじゃん。
続いてるってことじゃん。

彼が隣で寝てるのを叩き起そうかと思ったけど、トイレに行って一晩中泣いてた。

泣いてる時に考えてたことは、信じられない、最低、なんで?!とかグルグルしてたんだけど、あまりにも泣きすぎてだんだん
彼が信じられない→彼が許せない
に変わって、どうにか現場を押さえて仕返ししてやりたい、だった。
さっきのメールの内容からも近々帰省することは確かだったから。
問題はいつ、どこで、どのように。
さっきのメールだけじゃわからない。

一人で考えてるよりも、まず友達に相談することにした。
次の日、彼が起きるよりも早く起きて(ずっとトイレでこもってたんですが)、休みだったからさっそく友達の家に行って内容を告げた。
友達も一緒に考えてくれると言ってくれて、どうするか二人で考えた。
●とりあえず今まで通りにする
●毎晩メールをチェックする
●彼の携帯からメールを元カノにして、日時など聞いてみる
とにかく、会うところに行って驚かせてやりたかった。

彼は相変わらずパソコンの前にいる時間が長い。
そしていつも見てるのは前も見てたなって思うお洋服のページだけ。
私は何も知らないフリするのは苦手で、態度に出てないか心配してました。
でも態度に出てて何か聞かれたら「親父ってだれ?」って言おうと思ってた。
彼に「いつも同じページ見てて飽きないのー?」って聞いたら「いや?これにするか迷ってるんだよね」だって。
かなりイラっとしたけど、我慢しました。

それから彼が寝ている時に毎日メールをチェックしていました。

本文:好きだよ(ハート)

本文:もうすぐオフだから、いっぱい遊ぼうね(ハート)

本文:仕事すごい大変だったー!癒して?(ハート)(ハート)

どう見ても彼氏に送る内容のメール。そして毎回ハート。
怒るとか泣くとかじゃなくて、どうにかしていつ会うのか知りたかったので、そんな感情はなかったです。

そして、彼が寝てる時ではメールが完結してしまっているので返信できないなと思い、彼がシャワーに入ってるときにチェックしました。

本文:今日は雑誌の撮影だったよ(ハート)もう立派な芸能人の仲間入りだにゃん(ネコ)彼男のこと事務所にバレたらどおしよお(汗)その時は結婚して責任取れよ(ハート)

バラしてやろうか?
と思いましたが、我に返りメールを作成。

本文:結婚の話はこっちに帰ってきてからしようよ。いつだっけ?

甘ったるい口調にするつもりが冷静な口調になってしまいました。

本文:忘れたのヒドイ(涙)元女(元カノの仮名です)は楽しみにしすぎて毎日眠れないのに(涙)

口調が冷静すぎて機嫌を損ねてしまったので我に還る。

本文:ごめんね!俺も楽しみなんだよ、早く会いたいんだよ(ハート)でももしかすると都合がもしかすると合わないかもしれなくて…

本文:えっ(驚き)都合って!○日は二人で決めたのに?!ヒドイよー(泣き)

本文:あ!○日だった!ごめん、勘違いしてた!本当にごめんね!

本文:お昼ご飯も一緒に食べるっていってたのに?(泣き)

それから何度か機嫌悪いぞメールが続く。
彼がいつシャワーから上がるかわからないのでハラハラした。

こっちはなるべく甘い口調で機嫌取り。
女の機嫌をとる男の気持ちが少しわかった気がしました。

それから何んとか機嫌を直してもらい、もう寝るとだけメールして終了させ、やりとりしたメールを削除。

とりあえず○日だけわかった。
その日は確か友達の誕生日で皆で遊ぶって言ってたよなあ。
誕生部お祝いしてあげるなんて仲良しなんだな?って思ってて凄く覚えてた。

全てを友達に報告。
その日は友達も休みだったので私も休み盗ることにして、二人で後をつけようと約束した。
○日までもうすぐだったので、理由をつけて彼とは会わないでいた。
会ったら私は言ってしまいそうだったから。

○日の朝、8時に支度を開始。
前の日に彼から「誕生日は皆で旅行って事になったから、2日間寂しいかもしれないけどすぐ戻ってくるから!」と言われていた。
ウソだとわかって聞いていたので、私に対する気遣いが凄く哀しかった。
この優しさもウソなんだ。
今までも、もしかしたらウソかもしれない。
もう彼は私の中ではウソつきでしかなった。

彼の家から少し離れた所で友達と待機していた。
私のテンションは結構おかしかったと思う。
大声で笑ったりしていた。
きっとあの時は強がってたけど本当は耐えられなかったんじゃないかな、と今は思う。

10時頃、彼が家から出てきた。
車で出かけたので、その後を追う。
どうやら空港に向うようだ。
元カノは地元からかなり離れた都会で活動しているから、きっと飛行機でくる所を迎えに来たんだろおな、と推測。

待っていると、彼の車に知らない女性が乗った。
いや、知っています。
芸能人です。深夜番組に良く出てる人です。

やっぱり!!!!!!!!!!!!!!
やっぱりそうなんだ!!!!!!!!!
車の中で叫んでしまいました。

外に出ようとする友達が私を抑えて「今行ったらダメ!」と叫んでいたので、やっとのことでとどまりました。
でもずっと「やっぱり!!やっぱり!!」って言っていて、彼の車の後ろから助手席を睨んでいました。

信号で止まるたびにキスしてました。
手も握りながら運転して。
恋人じゃん。なにそれ。
後日友人から聞いたのですが
「信号で止まるたびにキスしてたらそのうち唇腫れるよねwwプwww」
とかわからないことを言っていたそうです。

それから、どこかに寄るのかなと思っていたら、まっすぐ彼の家へ。

元カノが彼の部屋の合鍵を持っていました。
ちなみに私はもらってませんwww
どうやら私は本命ではないのですねwwwww
1年付き合ってたのにうけるwwww

30分ぐらい車で待機しておりました。
友達が「何かするには1時間ぐらい待ってたほうが現場押さえられる」とアドバイスしてくれたのですが、30分以上待つ事はできませんでした。
もう車から出て、友達の静止もきかないで、彼の部屋を叩きまくり。

「出てきてよ!知ってるだから!!!!出てきてよ!!!!」

大声で叫んじゃいました。
今思えばかなりDQNな行動。
その時は感情のままに叫んで叩いてわめいて泣いてしまいました。

中から彼が「私子…?どうしたの?」とドア越しで言ってきた。
自分の手を見ると紫色に腫れて、二倍ぐらいの大きさになってて少し驚いた。
何を言ったらいいかわからなかったので黙ったいたら友達が「私子の友達です。全てわかっています。ドア開けてください」とかわりにいってくれました。

なかなかドアは開かない。
中から「今はちょっと友達が…」と言ってくる。

友「朝空港に行くところから今までずっと見てたんです。全部知ってます。私子と話してやってください」
彼男「いや、友達いるからムリ」
友「友達じゃないのわかってます」
彼男「友達です」
私子「知ってるだよ!彼男インターネットで見てたりしてるの!あと私メール見た!」
彼男「は?お前正気?バカじゃねえの?何やってるの?」
私子「いいから開けてよ!あけないとずっとここにいて泣いててやるから!!!」

彼は観念したのか、鍵をあけてくれました。

彼は私の手を見て驚き、泣き顔を見て驚いている様子でしたが、無視して中へ入りました。

元カノさんも驚いておりました。
カノ「こんにちは…」
こんにちはといわれるや否や私は詰め寄って「どういうことですか?」と聞いてしまいました。
きょとんとしている元カノ。
彼が「違うよ、何でもないよ、すぐ済むから待ってて」と元カノに言いました。
私「私はすぐすまない」
彼「お前何やってるの?(かなり怒ってる)」
私「(無視)私、この人と1年付き合ってます」

その言葉を聞いてもキョトンな元カノ。

彼「何言ってるの?いきなり人の家に来ておm」
私「私のことってますか?」
彼「人の話きk」
カノ「知りません」
私「私はあなたの事知ってます。彼男から5年付き合った元カノだって教えられてました」
カノ「え?????」

この状況から察するに、元カノさんは何も知れない様子。
オロオロしてます。

彼「いいから、お前帰れ」
私「ねえ、どういうこと?」
彼「なにがだよ」
私「今日は友達の誕生日で旅行に行くって言ってたでしょ!」
彼「…」
カノ「今日は私と遊ぶって…」
私「元女さん、私にはそういってたんです。あなたに会うとか言ってなかったんです。あなたに未練なんてないって言ってました。今は私子が好きだって言ってました。ずっと1年間」

いっきに喋ってしまいました。
泣きながら。
えぐえぐなってて上手く喋れなかったんですが、元カノさんも泣きながら聞いてました。

カノ「私には何も言ってなかったのに…一年間もずっと気付かなかった…」
私「私も知ったのはつい最近です。前に彼になりすましてあなたにメールしたこともありました。だから今日会うことも知ってました」
彼「私子なにやってんだよ。人の携帯見るなんて!!!!!」
私「彼男の方がもっと凄いことしてるでしょ!!!!!!私達騙してたんでしょ!」
彼「別に騙してねえだろ!!俺お前と付き合ってるつもりなかったし!!」

空気が凍りました。
私とは付き合ってなかったって、彼は言ったんです。
1年も恋人として過ごしてきたんですけど。
どういうことですか????

彼「付き合ってるって思ってるのお前だけだと思うけど」
私「え?だって…ちゃんと付き合ったよね…?」
彼「付き合う定義ってなんだよ」

付き合う定義ってなに??
いう質問にどう返していいかわからず彼を見たまま一時停止。
私の友達は泣いていた。
彼も涙目になっていた。
すると黙っていた元カノが口を開く。

カノ「エッチしたんでしょ」
彼「は?」
カノ「この人とエッチしたんでしゃおばおyyわえyふぁfwst」

急に狂ったように叫ぶ元カノ。
厳密に言えば元カノじゃないけど。

カノ「この人とエッチして手繋いで買い物たりしたんでしょ!!!それ付き合ってるっていうでしょ!!彼男ちゃん私に好きだよってメールしてる時にこの人と一緒にいたんでしょ!!私が好きだよってメールしてる時にこの人とエッチしてたんでしょ!わたしがk」

まくしててるようにエッチエッチ連呼する元カノ。
ポカーンとしている彼男でしたが、それを無視してまだまだエッチエッチ叫ぶ。
私はもうぐちゃぐちゃに泣いてました。
付き合ってると思っていたのは私だけという事実が耐えられなかったです。
1年間つちかってきた彼との思い出や、もちろん真剣な話もいっぱい出てきました。
悩みも相談したりしたし、本当に尊敬できるなあと思ってたんです。
彼の正体がこれ。

私が信じてた彼がこんな姿だったなんて。
彼とカノの収集がつかなくなるぐらいぐちゃぐちゃになってました。

叫んで泣くカノを何んとかなだめようとする彼。
その様子を見て泣く私と友達。

もうどうにでもなれ、と思っていたとき、カノがいきなり台所へ。
イヤな予感は的中しました。
包丁を両手て持ちながら叫びました。
「ちゃんと話さなきゃこれで彼男ちゃんを刺したあとで皆殺して私も死ぬ!」

私も友達もビックリ。
私達も殺されるのか。
しかしだんだん友達には悪いけど、私はそれでもいいやと思ってました。
どうにでもなれと。

彼「落ち着け!俺はb」
カノ「ちゃんと話して!!!!!!」
彼「とりあえず包丁を…」
カノ「話して!!!!!!!」
友「間って下さい、落ち着いてください、お願いします。冷静に話す事が大切だと思います」
彼「話すから、ちゃんと話すから、お願いだから包丁は床に置いて」

私以外の皆が必死に説得し、ようやく包丁を床に置きました。
彼が観念したうように今までの事を語り始める。
ある日元カノから「芸能界にはいりたい」と相談される。
その頃は彼と一緒の職場だったので、今の仕事を辞めると言っていた。
始めは賛成できなかったけど、彼女の真剣さに折れ、なくなく遠距離恋愛へ。
毎日メールをしたりしていたけど、会えないのがもどかしくなってきた。
そんな時合コンで私子と出会う。
話も合って、元カノとは全く違うタイプで心がひかれる。
元カノは癒し系で、私子は元気系(?)で、一緒にいると楽しい。
私子から告白される。
その時はまだ好きじゃなかったけど、気になっていたからとりあえず付き合うことに。
元カノには何も言わないで今までの関係を保ってきた。
だんだん私子もいいな?と思ってきて、毎日くる元カノのメールもうざくなってきた。
(ここから元カノが親父になる)
しかし私子から元カノの存在をしっていると言われる。
うしろめたいので、あまり話したくなかった。
私子がインターネットで見たと言っていたので、自分も色々調べてみた。
すると、元カノは頑張ってTVや雑誌に出たり、イベントで活躍していたり、一歩ずつ夢に近づいていた。
0からのスタートだったのにすごいなと感心。
それ以来毎日元カノの情報が書いてあるサイトをチェックするようになる。

そしてまた好きな気持ちがよみがえってきた。
元カノも仕事も落ち着いてきたので、帰省するといってきたので会う約束をする。
しかし私子にも気持ちがあるので、友達とでかけるとウソをついておく。
もうこの頃には元カノに気持ちがほとんどむいていた。
早く会いたいと思っていた。
同じ職場で働いてたときのように毎日一緒にいたいと考えるようになっていた。
そして今日、実は結婚の話などするつもりだったらしい。
そこへ私子・友達登場。

計画が皆無。

私子と別れて元カノと結婚するつもりだったから、私子とは付き合ってるつもりはないと言った。

これが彼の全ての話。

私は途中で邪魔者っぽい登場人物になっていたので、ぼんやり聞いてました。
そうか、私は本命じゃない。
遊ばれてたほうなんだ。
元カノがさっき連呼していたように「エッチにも愛情なんてなかったんだ」と考えた。
さっきまでドアを叩いていた手が死ぬほど痛み出して、肩をしゃくりあげながら泣いた。
というか嗚咽ですね。

彼「私子、ゴメン」
私「ごめっんっじゃないっっよ…(えぐえぐなっている)」
彼「ごめん」
カノ「うっぐぐっぐっ(えぐえぐ)」
友「うひっぐぐっ(えぐえぐ)」

女の子皆えぐえぐ。
会話にならないまま数十分が過ぎました。

カノ「彼男ちゃん、どうするのこれから」
彼「俺は元女が好きだ」
カノ「…」
彼「確かに最低なことしたけど、これからはそんなことしないから信じて欲しい」
カノ「ムリですっ(えぐえぐなり始める)」

最低なことをって私のことですね。
私がいるのにそんなこというのってアリなんですか。

彼「結婚したいんだ。大切にする」
カノ「信じられないもん!」
彼「もう何もウソなんてついてないから、信じて欲しい!」
カノ「何でそんなこといえるの?私また遠くにいくんだよ?その間どうやって彼男ちゃんのこと信じたらいいの?!」
彼「これを受け取って欲しい!」

なんと、今まで修羅場ってた所に婚約指輪が出てきました。
自信ありげな彼。
呆然とする元カノ。
私はまた頭にガンと何かがあたるような感覚がありました。

しかし私の友達は黙っておりませんでした。

友「いい加減にしてください!!!!不謹慎ですよ!私子の前でよくそんなことできますね?!最低ですよ!私子の気持ち考えてあげてますか?たったいま最愛の人に裏切られてどん底にいるのに、まだ突き落とそうとしてるんですか?!アンタなんなの?!」

彼につかみかかって叫んでました。
友達は泣いてました。
もう何度も泣いてましたが、今度は哀しそうじゃなくて怒って泣いてました。

彼「ごめんなさい…本当に私子には悪いと思ってる」
友「本当にそう思うなら今すぐここで死んでよ!!!私子は私の大事な友達なんだよ!こんな扱いされてて黙って見逃すわけにはいかないですから!」
彼「いや、死ぬとか…」
友「(さっきの元カノが置いた包丁を持って)早く死ねよ!」
彼「……」
友「市ねっつってんだろおが!!!!!!」

私「もう、いい」
友「よくねーよ!!!」
私「もう、いい…」
友「死んでもらわなきゃアンタもスッキリしないでしょ?!」
私「もう帰る」
友「じゃあアンタ帰ってな!コイツ殺してから私も帰る!!」

その時目を疑う光景が。
元カノが彼男を包丁から庇うように抱きついた。

カノ「ごめんなさい、殺さないで、私まだ彼男ちゃんが好きです、ごめんなさい」
友「なにいってんの?!アンタも騙されてたんだよ?!」
カノ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
友「どけてよ!」
カノ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなs(ry」

それを見て、私は友達の手を引っ張って彼の家を出ました。
もういたくなかった。
疲れた。
二人で死ぬなり結婚するなりしてくれ。

私が邪魔なんだから私が消えればいいんだろう、と。

友達が、引っ張られるまま私についてきてくれました。
何も言わずに付いてきてくれ、包丁は道端に捨てて、そのまま友達の車にのって、友達の家まで連れて行ってくれました。

そこでもずっと泣いてしまい、何かわからないことをずっと叫びながら泣いてましたが、友達は私の肩を黙って抱いて聞いていてくれました。
友達も一緒に泣いて、今日あったことが全てウソだったらいいのにな、と思いましたが、現実です。
ドアを叩いた手がやけに痛くて、昨日まで彼の彼女だったのになあと思い、声が枯れるまで泣いてました。
そしてそのまま疲れて眠ってしまいました。

次の日何度も彼男から電話がありましたが、話したくなかったので、放置。
メールアドレスも変えて、連絡を遮断しました。
1週間ぐらい仕事も休んで友達の家に泊めてもらい、友達は私を労わってくれ、少しですが元気になりました。

1週間後、久し振りに自分の家に戻り、今までのことを考えてたりしたんですが、私は彼のなんだったんだろうとか考えると急に吐き気がしたりするのであまり考えないようにしました。

もし、あの時彼の友達が元カノのこと言ってこなかったらどうなってたんだろうなと思います。
ずっと何も知らないで付き合って、いつの間にか別れて元カノと結婚してたんだろおなと思いますけど。
何度か彼が私の家に来てドア越しに「ごめん」って言ってましたが、何がごめんなのかわかりません。
何に対するゴメンなのか。
だから絶対ドアは開けなかったし、話もしなかった。

元カノさんはまだアイドル活動を続けているみたいです。
多分、まだ付き合ってるんじゃないかああと思いますけど。

でも彼と一緒にいた日が全てウソだったなんて考えたらそれだけで吐き気がします。
きっと当分誰とも付き合えないなあ。
信じる信じないっていう単純な問題じゃなくて、人間性って深く知ってもわかりませんね。
彼の事を尊敬してたんですけど、少なくとも私の前では良き彼氏でしたし、浮気やフタマタなんてしなさそうだったのに。
今回のことで、こんな人もいるんだ、じゃなくて皆こうなんじゃないかと思ってしまいました。

以上で私の修羅場です。

長文に付き合ってくださってありがとうございます。

…が続く。
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