70さんのコーヒーぶっかけで思い出した大学時代の話。
共感してもらえるかどうかわからないけど…
私子と彼氏は大学で知り合い、彼から告白されて付き合いはじめた。
付き合いはじめてわかったことだが、彼はとにかく食べ物の好き嫌いが多い。
緑黄色野菜全般ダメ、きのこダメ、鮭以外の魚ダメ、薬味ダメ、すっぱいものダメ、苦いのもダメ
挽肉ダメ、りんごとみかんとスイカ以外の果物ダメ、チーズダメ、刺身・寿司といった生魚ダメ…
食べられるのはおにぎり、オムライス、牛丼、ピーナツバターのサンドイッチ、あんぱん
クリームパン、ジャムパン、チャーシューメン、カップラーメン、カップやきそば
スパゲティはカルボナーラのみ、焼き肉、餃子、その程度。
飲み物はお茶ダメで、コーラか午後の紅茶かポカリスエット。
お酒は甘いカクテルをガブ飲み。
彼の母親は、彼が「食べたくない」と言えば作らない人だったそうで
ずっと野菜なしの生活を20年も続けてきたそうです。
彼はいつも便秘で苦しがってたけど、原因が何かまったくわかってないようだった。
付き合い始めて、ちょっとでも彼の食生活が改善すればいいなと
頑張ってみた。
でも彼は鮭とツナ以外のおにぎりは受け付けず、具以外のところだけかじって、他はべしゃっと地面に捨てる。
便秘で苦しんでるのは知ってたから、ちょっとでも繊維質を取ってもらおうと
お弁当の卵焼きに菜っ葉やたまねぎのみじんぎりを混ぜてオムレツ状にしたり
田舎の両親に送ってもらったたけのこを炊き込みごはんにしてみたりしたけど、
彼は野菜だけ「ペッ」と外に吐いてしまう。
外だろうが部屋だろうがおかまいなしに「ペッ」とする。
ティッシュでそれを拭ってまわるたび、屈辱的で、ほとほといやになった。
食べ物を粗末にされるのも我慢できなかったし。
彼に思い切って「もう別れたい」と言うと
「お母さんの言う通りだなあ。やっぱり今の子って我慢がきかないんだね」
と言われた。
完全にいやになって
「そう。私あなたの嫌いな今どきの女だから我慢がきかないんだ」
と言って別れようとしたら、ゲンコでいっぱい殴られた。
その後半年にわたって、彼本人じゃなく彼の母親と、彼の姉から復縁メールが届いた。
内容は基本的に上から目線で、不愉快なものだった。
一番いやだったのは、彼の姉からの
「お弁当で男の気持ちを惹くような さもしい考えの女の子は
しょせん たいでえびを釣るような狙いの さもしいお嫁になるに違いありませんからね
あなたのような女に 釣られなかった弟は さすがに賢いです
その調子で 遺産まで釣られたらかないませんからね
若いくせに考えがいやらしいというか なんというか
あなたのような女でもいいと 弟は言っているのに 返事もよこさないとは 何さまなのでしょうかね
まったく水商売の娘は勘定高くて 生理的に 水があいいいれません」
というメール。
我が家は水商売ではなくただの大衆食堂です。
彼がなんと伝えたのか知りませんが、両親は彼のニート姉なんかに侮辱されるような人じゃない。
腹が立って腹が立って、くやしくて食事もとれずに痩せた。
まわりの友人が気づいて相談にのってくれ、相談が共通の先輩のところへ行きついて
「彼男にはもう近寄らせないよう、言っておくから」
と言ってもらえた。
>110
当時まだ子供で、そんな知恵がなかったんですよね…情けない。
数日後、学食で彼と会った。
彼はラーメンと牛丼の乗ったお盆を持ったまま、へらへらしながら寄って来て
「おまえのくそまずいメシ食わずに済むようになって、体重がもとに戻ったわwww」
と言った。
私が唖然としていると、横の友達が彼にビシャっ!とコップの水をかけた。
「うわ、何だよ、つめてっ」と彼。
すかさず別の友達も彼のTシャツあたりにコップの水をビシャっとかけた。
彼はみんながふざけてると思ったらしく、にやにやしながら
「やめろよお?」
と言ってたけど、周囲のみんなが無言で水をかけ続けていたので
だんだん空気が読めていったみたいだった。
最終的に彼が全身水びたしになって、
「なんだよぉ、おまえら、なんだよぉ?、なんだよぉ」
と言いながら逃げていったけど、向こうのテーブルにいた先輩たちのところへ避難して
「どうも?」と挨拶した途端、髪の毛とTシャツの中にいっせいに水を注がれていました。
先輩が
「私子にもうみっともない真似するなって言ったよな?
でもラーメンと牛丼だけは無事にしといてやったぞ。俺ら、おまえと違って食いもんは粗末にしないから」
と言うと、彼は意味がわかったらしく真っ赤になっていました。
床に垂れた水は友人がモップを借りてきてくれたので、皆で拭いておきました。
食堂の主任さんに「お騒がせしまた」って言ったら「あたしらもあいつ嫌い!!」って言われたから
彼は彼女らにも失礼なことしてたのかもしれません。
その後はすれ違うと舌うちされたり、大声で「あーああ!ケッ!」
「えらそーに!女のくせに!」とか言われる程度でした。
そのころには彼の友達はゼロになってましたが。
そして彼は卒業後まもなくして糖尿病になったそうです。
あの食生活じゃなあ…
そうだろうな…と思いました。
あの母親と姉じゃ節制させそうにないので、悪化してそうで
どうなったかな、とたまに思い返します。
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