04月1

ビヨ○セの2

物真似をしている渡辺○美とめでたくセフレになったのは、例のカラオケ屋で僕が忘れたカードケースに入っていた名刺がきっかけでした。

仲間とふざけて作った名刺には僕の携帯番号がかかれており、普通なら捨てられてもおかしくないのに、○美は親切にも、届けます、なんて連絡をしてくれて、待ち合わせとして駅裏にある小さな喫茶店を指定してきました。

約束の時間より早く到着した僕ですが、もう○美は先に待っており、この前の一件を思い出したのか照れ臭そうに挨拶をしてくれました。

1時間も話し込んでいると、お互いが身体を欲していることが判ったので、近くの平日昼間フリータイムがあるホテルへ行くことになり、前回同様、デブ専の僕はどストライクの○美のボディをこれでもかと攻めあげ、豚女は落雷に打たれたかのように身体をひくつかせるまで僕の
チンコをおねだりしていました。

それからしばらくはこんな関係が続き、ちょうど忙しくなってきた彼女のスケジュールに空きがあるときは、彼女の汚部屋に呼ばれたりホテルへいったりして、立派な豚女になれるような調教をしてあげていました。

セックスマシーンだった○美でしたが意外にも後ろは処女だったので、基本のアナルを調教しようとしたのですが、浣腸をして直腸のものを出させようとすると、決まって酒の飲み過ぎのせいなのかびちゃびちゃのウンコしか出ないことに本気でムカついたので、栄養士の資格取得寸前までいった僕が考えたスペシャル野菜レシピの食事を一本糞がでるまで強要させていたら、めでたく13日後に長さ太さともに合格点のウンコを捻り出すことに成功しました。

それは色、長さ、太さ、固さ、臭いなど、どの基準値をとってみても最高水準のものだったので、僕たちは歓喜の声をあげながら、直ぐにネットで『ウンコでディルドを作る方法』を調べて、アナル用ディルドを完成させることができました。

毎日それを使って楽しんでいたある日、○美が「先輩で旦那さんとセックスレスになっている人がいるんだけど誰か紹介してくれない?」と僕が中出しした精子を拭きとりながら聞いてきました。

「先輩って誰?」

「ハイ○ールの腿子さん」

「ババアのお相手か」

○美曰く、数年前から旦那とはセクレスになっていた腿子は、養成所の若い子に手を出して欲求を解消していたのですが、他の大御所の方らにバレてしまい、会社からもかなりきつく怒られたのだそうです。もう五十路だというのにいっこうに衰えない性欲を満たすために、後輩の女芸人たちに生け贄を差し出すよう、御触れが出たのだと、○美が三角な目をして言いました。

「正直迷惑してるんだよね、ウチら。宇都宮○きさんなんか、『旦那と子供おれへんから遊びにおいでーや』って彼氏さんと腿子さんの家に招待されてウォッカみたいな酒をガンガン飲まされて潰されて、気が付いた時には彼氏さんは犯された後で、『あんたの彼氏、まあまあやな』としゃあしゃあと言われたってめっちゃ怒ってた」

そう言いながら精子と愛液が染み付いたティッシュを捨てようと○美がゴミ箱へ投げたのですが、大きく外れて床へ落ちました。しかしゴミ屋敷のこの部屋には、さほど影響はありません。

その後も、誰それさんはこうだったとか某ちゃんはああされたなど、腿子の悪行を芸人らしい話術で聞かせてくれました。

いくら縦社会といえども、人道的に許される行為ではありません。正義感に駆られた僕は○美にある提案をしました、

「その妖怪性欲婆を成敗しようか」

普段とは違う僕の表情から危険な空気を察したのか○美は、ちょっと変なことやめてよ、と僕を睨み付けました。一生懸命僕をなだめる言葉を聞いている内に、○美は僕が傷害罪になる的なことを考えているのかと思いました。

「違うよ。腿子さんは性欲を満たされたいんだろ?だからその願いを叶えてあげるのさ」

「だってさっき成敗だって」

「普通より少しハードにってことだよ」

僕は後輩芸人を困らせている腿子を懲らしめるために、知人に連絡を取りました。その人と会うためにホテルのラウンジに行くことになり、○美も連れていきました。

紳士淑女の外国人や億単位の取引をしていそうなビジネスマンらが多く集うラウンジには、僕らは不釣り合いに思われていたことでしょう。しかしそこに来たもう一人の彼は更に不相応な様相をしていました。

色白で小柄な彼はサラサラな黒髪に縁なしのメガネをかけており、その奥は長いまつ毛に青っぽい瞳が潤んでいました。白いカッターシャツに黒いパンツという出で立ちは、授業をサボっている高校生のようでした。

「馬場です。尾奈さんにはいつもお世話になっています」と○美に握手を求めたその手は細くしなやかでした。
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