約800年前から行われているこの祭りは、八幡神社から住吉神社までの2本の道を、神輿と道を照らす明かりを入れた35基のキリコが勇壮に乱舞する。
その日が8月の朔日(みそか)だったことから、八朔祭りと名付けられたが、男神と女神の和合を願って「くじれとや、くじらんかいね」と囃しながら歩くことから別名「くじり祭り」とも言われている。
この祭りを録画した放送局から「放映するには、くじれとや云々を消さないと」の意見が出て話題になったが、この言葉は「触ってもいいと言ってるから触ってやれよ」という意味で、男女の和合を願う庶民のストレートな心情である。
くじり祭りの囃子歌は、性行為の勧めで、卑猥すぎて放送できるものではなかった。
現在では自粛され、歌詞が変ってしまっている。
娘は、家の2階から祭り見物させたそうだ。
下にいたら、さらわれて廻される危険が高かった。
昔、取材に来た女性が、警告を無視して、祭り見物に行き、ものの見事にくじられ、泣いて帰ったそうだ。
それ以来、これではまずいと祭りが見直されて、つまらない祭りになった。