俺も姉貴に見つかったことがある。
オレが中1のときで、姉貴(マジで小野真弓ちゃんに似ている)は高2だった。
ある真夏の日で、姉貴の部屋のエヤコンの調子が悪かった。
「直樹?、きょう直樹の部屋で寝ていい?」
と、寝る前になって、姉貴がマクラを持って部屋に入ってきた。
「うん」
俺も断る理由もなかったから承諾した。
俺がベッドに入ると、姉はスエットを脱ぎだして、下着姿になった。
「わっ、何で脱ぐんだよ!?」
「え? だって暑いんだもん」
「暑いからって、下着姿で寝るのかよ?」
「あら、私いつもこの格好で寝るよ」
オレが少し目のやり場に困っていると、
「あはん? お姉ちゃんの色気にドキドキしてるの? えっち」
姉貴は身体をくねらせて言った。
「するかよ!」
「あははははっ」
姉貴は笑ってベッドの中に入ってきた。
10分もしないうちに寝息を立て始める。
当時中一で精通したばかりのオレは、ちょうどいちばん盛んだったときで、マジでドキドキしてしまっていた。
ついこのあいだまで小学校に通っていたオレのことを、姉貴は子供としか見ていなかったんだろう。
目を閉じて寝ようとしても、さっきの姉ちゃんの下着姿が目に浮かんでくる。
それは子供の頃は、姉ちゃんの裸も見たことがあった。一緒にお風呂に入ったことも何度もある。
でも、今の姉はあのころとは比べ物にならないくらい胸も大きくなっていて、ウエストもくびれていた。
(ちくしょう! 中学生にあんな刺激的なもの見せやがって!)
俺は理不尽に姉を恨んだ。
姉はぐーぐー寝ていたが、俺は興奮して眠れなかった。
もちろん性欲もあったが、女の身体に対する好奇心もあった。
姉貴はこっちに背を向けて寝ている。ブラのホックが見えた。
ブラジャーはエロい。中一の同時は、パンツよりもブラのほうが興奮した。
俺のチンコは硬くなり始める。鼻息も次第に荒くなった。少し上体を起こす。
姉が起きないように、そっとタオルケットを取った。
姉の下着姿が再びあらわになる。
姉貴とオレは4つも歳が違う。あの当時の4つと言ったら、二周りは違う。
おれにとっては、姉貴は立派な大人の女の身体をしていた。正確なサイズは知らないけど、けっこう胸も大きいほうだと思う。
恐る恐る胸に触れてみた。指をブラと胸の間に滑り込ませる。ぷにぷにと胸の感触がする。
(うわ、おっぱいってこんな感触なんだ)
いままで母親のおっぱいしか触ったことがないので感動した。若い胸は弾力が違う。
我慢できなくなって、姉貴の胸を触りながら、俺はチンコをしこり始めた。
起こさないように、慎重に、お腹やわき腹、お尻もなでた。うなじの匂いもかいだ。
すると、いきなり姉が起き上がった。
「なにしてるの?」
姉はこっちを見た。
(やばい! ばれた!)
俺は心臓が止まりそうになった。
姉貴はオレのタオルケットをはいだ。
チンポを握り締めている俺の下半身が丸出しになる。
「なにしてるの?」
「なにって・・・」
「お姉ちゃんの胸触ってたでしょ? そういうことしていいと思ってるの?」
おれは答えられなかった。姉貴はさすがに怒ってるみたいだった。
しばらくバツの悪い沈黙が続いたが、
「姉ちゃんが悪いんだよ。そんなカッコで隣で寝てるから」
そう言われると、すこし姉貴も無防備すぎたと思ったんだろう。
下着姿の自分を見て、ちょっと黙った後、
「そうね、直樹も年頃だからね。仕方ないか。お姉ちゃんが悪かったよ。正直に答えて。直樹は、お姉ちゃんの身体を見て興奮したの?」
うんとうなずく。
「でもね、お姉ちゃんにそういうことしたらダメなんだよ。お姉ちゃんをそういう風な目で見たらいけないんだよ。わかる?」
姉貴は女のとしてじゃなく、姉として弟を傷付けないように、そして間違いを犯さないように配慮しているみたいだった。
「でも、直樹はそういうことしたいんでしょ?」
「うん」
「男の子だから、ちゃんと出さなきゃ治まらないよね?」
「うん」
「今回はお姉ちゃんも悪かったわ。だから、お姉ちゃんが責任をとって、してあげる。今回だけよ」
おれは耳を疑った。
姉貴は俺のチンコに触れてきた。おれもドキッとした。
「姉ちゃん」
「寝て」
姉ちゃんはおれを寝かした。それからゆっくりと手でしごき始める。
「直樹はおねえちゃんの胸みたい?」
うなずくと、
「きょうだけだからね」
姉はもう一度念を押すと、ブラのホックをはずした。
姉貴の乳首が見えた。初めて見た女子高生の乳首。
手コキの動きのたびに、姉の胸が揺れる。
「お、お姉ちゃんは、彼氏とこういうことしているの?」
「子供は、ませたことは聞かないの」
「はい。ごめんなさい」
「男の人はね、ここをこすられながら、乳首舐められるのが大好きなんだよ」
姉貴は身をかがめて、おれの乳首を吸った。
快感が全身を走った。
姉貴はなめたり、噛んだりする。それから俺は10秒ともたなかった。
「お姉ちゃん、で、出るよ!」
姉貴は落ち着いてテッシュを4枚ほど抜くと、おれの亀頭にかぶせた。
亀頭を刺激しないように握り方を変える。射精するとき男が、亀頭が敏感になりすぎることを知っているんだ。けっこう手慣れていた。
当時姉貴には彼氏がいた。その彼氏に仕込まれたんだろう。
おれは姉の手に促されて、簡単に射精した。精液がテッシュの中に吐き出される。
精液が全部で終わるまで、姉は手を離さなかった。完全に出終わるまで、ゆっくりと指を動かしていた。
「はい、おしまい」
姉はテッシュを丸めるとゴミ箱に捨てた。
それからブラをつけ、スエットを身に着け、何も言わずに立ち上がって、部屋から出て行った。
部屋に一人残されたおれは、なんともいえない気持ちだった。
生まれて初めての快感もあったし、同時に罪悪感もあった。
明日どんな顔して姉貴に会えばいいんだろ。
翌朝、おれは洗面所で姉貴と会った。
おれはバツの悪そうな顔をしたが、姉貴は、
「おはよう!」
っと、笑って言った。
「うん、おはよう」
おれも返した。
「直樹、きょうの帰りさ、買って来てほしいものがあるんだ」
「な、なに?」
姉が頼んだのは、マイナーなバンドのCDだった。
きのうのことにはぜんぜん触れようとはしない。
その後も、姉は何事もないように振る舞い、接してくれた。
それから、あの夜のことを、二人が口にすることはなかった。
まるでなかったことのように。
でも、姉貴がベッドに入ってくることは、もう二度となかった。
それがおれと姉貴の思い出話。今、初めて他人に話した。
今思えば、まさに真夏の夜の夢みたいな出来事だったよ。
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