あの夜以来、何かが吹っ切れた。もちろん怖い気持ちも強い。でもあっちこっち走っていたジョギングコースのコースは、気がつくとあの公園に足が向くようになり、一ヶ月が過ぎた頃あの公園をジョギングするのが日課になった。
毎日通うようになると、おかしな雰囲気の人が案外多いことに気がつく。今夜だけでも深夜にワンピースで暗がりで携帯をいじる女性。走るでもなく体操をするでもなく園内をウロウロするだけのお兄さん。
中央広場のトイレの周りをひたすら周回するおじさん。気にしなければなんてことはない人たち。だけど「異常者」の視点から見ると同類の多さに驚く。この時間にここでそれはおかしいだろう。多分彼らも何か刺激を求めてこの公園を徘徊してるんだろう。
私はというと、あれ以来外でのあからさまな露出行為は控えていた。あの日の彼が比較的穏やかな変態さんだったからよかったようなものの、力づくなら何でもできた状況だったのは間違いない。今日も下着はもちろん上下つけて、ジョギング用のハーフパンツにTシャツ、腰にパーカーを巻いて走っていた。
あの日のことは思い出す度に怖さに震える。だけど、心のどこかで自分を見て興奮する男の人の姿にドキドキする。
息も上がってきたので、中央広場のベンチに腰を下ろす。はぁはぁと切れた息を整えながらスマホを取り出す。暗い公園の中ではまぶしいくらいの画面。たまらず輝度を下げる。
一番暗くしてもまだ明るい。何となく日常眺めてるサイトをパラパラと巡回する。トイレの周りをうろうろしていたおじさんがまたトイレの正面に出てきた。
ああいう変態さんって案外多いんだなぁ、と思いながら何となく検索ワードに「露出」と入れて検索してみる。
そういった類いの小説や画像まとめのサイトがたくさんヒットする中、あるサイトに目が止まる。「変態出会いサイト」。
さすがにこの趣味で出会おうとは思わないけど、どういう人たちが居るのかには興味があった。
クリックすると黒バックのいかにもなサイトが立ち上がる。男女別、地域別のひと昔前のテイストの掲示板。
地元のエリアを選択すると、そういった趣味の方に有名な公園での出会い要望がたくさん。やはり女の人への回答は多い。今日の夕方に「ライトなおさわり」を希望したTさんは、この3時間で300もレスがついてる。どれもこれも、満喫や車でのライトなエッチのお誘い。さて彼女はどれを選ぶやら。
そんな感じで検索して遊んでいると、この公園の名前を見つける。内容は男の人のモノをしゃぶりたいという男の人。1時頃まで居るとのこと。
今居るんじゃん。対象が男の人ということもあって何となく他人事という感じで書き込みを読んでいた。どんな人なんだろう。
トイレの周りをうろうろしているおじさんがまた中央広場に戻ってきた。あの人かな。いかにもっぽいな。それとも、この書き込んだ人を探してたりして。
私は興味と悪戯心でこの人にレスを書いてみることにした。
『公園に来ました。中央広場に居ます。』
中央広場は比較的人通りがあるので、何も心配せずに送信。現に今もトイレの周りをうろうろしてるおじさん、私、ベンチにジョギング休憩中の男性、広場の反対側にもう一人Tシャツに洗面用具をもった銭湯帰りっぽい男の人と比較的人の目がある。
5分ほど過ぎた頃、反対側に居た銭湯帰りのお兄さんが立ち上が見ていた携帯をパタンと閉じると立ち上がった。おっ。と、思うも束の間。公園の出口方面に向かって歩いて行った。違った?
数分するとまた戻ってくる彼。やっぱりこの書き込みの人なのかな。広場の中心でストレッチのまねごとをしながらあたりを見回している。彼が携帯を取り出す。2、3操作するとまたお尻のポケットにしまった。同時に私の手元のスマホでサイトが更新された。
「どこに居ますか?」面白い。彼は携帯を出してはしまいしながら中央広場をうろうろしている。トイレの周りをうろうろしているおじさんと鉢合わせてなんか変な感じになってるのを見てちょっと笑いそうになってしまった。私は『噴水の方に居ます』と書き込む。彼は、次に携帯を確認すると、足早に噴水の方に歩いて行った。ちょっと申し訳ない感じ。
なんとなしにもう一回サイトを更新するとまたこの公園の名前。今度は女性の書き込み。私はそのタイトル見て目を見張る。
「ひとりエッチを見てほしい」
鼓動が高まるのがわかる。同類さんだ…。
「桜林の奥で一人エッチをしています。」の書き出し。桜林は私がいつも使う松林とは全く反対の区画。夜は真っ暗になるエリア。ドキドキしながら読み進める。「私に見つからないように見てください。返信も不要です。」「気配を感じたら逃げます」まぁそれはそうだろうなぁ。
冷やかしの返信すらついていないのが返って不気味だ。
もう、どうするかとか考える必要はなかった。好奇心、他人のひとりエッチを見てみたい。
私は、スマホを眺めながら平静を装って一旦松林の脇道を歩く。中央広場からはなれると人の気配がなくなる。
ここを通って迂回すれば、暗闇に目も馴れるし、なにより暗がりのみを通って桜林まで行ける。
松林と桜林を区切る細い小道に出たところで男性とはちあわせる。向こうも相当驚いたようだ。松林と通路は背の高い生け垣で区切られているのでお互い人が居るとは思わなかった。愛想笑いを浮かべジョギングを再開するかのように松林の区画に走る私。
「あの人も書き込み見てきたのかな…」
桜林にたどり着いては見たものの、結構広い。アップダウンも結構あり、背の低い植栽が多いので見通しはよくない。
普段暗く感じている松林より数段街灯が少ないので、目を慣らすことにした。適当な茂みをみつけて身を隠す。
自分がこの書き込みの主と思われる可能性を今更考えて怖くなり始める。
…まぁいいか。彼女の書き込み通り逃げればいいんだし。
それにしてもどこに居るんだろ。ようやく暗闇に馴れてきた目で四方を見渡す。それは案外簡単に見つかった。
鬱蒼とした笹林を背にした東屋が目に入る。うっすらと街灯に照らされた屋根の下に人の姿が見えた。
タンクトップの緩いふくらみ、女性なのは間違いなさそうだ。下は太ももが見えているのでショートパンツかミニスカートのようだ。
ちょっと斜め後ろ気味の位置なのと、距離があるので何をしているのかは見にくい。
私はあたりを見回し、もう少し近づけないか考える。真正面に回るのは怖かったので、東屋を囲う形で立っている彼女の後ろの生け垣に回ることにした。『気配を感じたら逃げます』そーっと身を屈めて暗闇を移動する。物音を立てないように。ものすごいバクバク。
生け垣にたどり着く。これでも彼女との距離は10m以上。後ろに回ってしまったので何をやっているのかは全くわからない。
周りを見回すと、右手の笹林に獣道を発見する。「もしかすると東屋の方まで行けるかも」、夏なのでヤブ蚊が気になったけど、出がけにふってきた虫除けスプレーを信じて獣道に入る。そーっと音を立てないように鬱蒼とした笹林の中の迷路のような獣道を移動する。
くねくね曲がっているし、視界が開けないのでどのくらい進んだかはわからないけど、着実に東屋の前の街灯の明かりが近づいているのがわかる。ガサガサと鳴る笹の音をなるべくたてないように移動すると公園側の視界が開けている部分を見つけ、そっと覗く。
想像した以上に彼女に近くて驚く。彼女の斜め前。ほんの2mくらいだろうか。表情までよく見える。整った顔立ち。上は白のタンクトップ、つばの長い帽子を被り、グレーのショートパンツにジョギングシューズ。このまま走り出しそうな出で立ち。
あまりに普通の人っぽいので「ほんとにこの人かな…」と思う私。とはいえ、こんな暗がり、普通の神経してたらジョギングでは絶対に入らない。しばらく一点を見つめて動かない彼女。ドキドキしながら見つめる私。
不意にんーっと声を出して伸びをする彼女。タンクトップがツッパり胸が強調される。
下ろした左手を首元に這わせると、右手を優しく左胸に添える。お姫様座りのようにベンチに座り直すと、太ももをギュッと閉じ擦り合わせる。
首に当てた左手は最初所在なげだったんだけど、左胸をなでていた右手を右胸に滑らせると左手で左胸を持ち上げるように優しく揉む。
しばらく、両胸を揉む両手を、他人に揉まれているかのように眺める彼女。太ももをモジモジと擦り合わせる動作が大きくなる。くねる腰がイヤらしい。足をベンチからおろし、右手を間に挟む。左手はタンクトップの上から乱暴に両胸を揉みしだいている。
あごを突き出し空を仰ぐような格好で、ベンチの背もたれに体を預ける彼女。
私を待っていたかのように唐突に始まった光景にちょっと驚く。
気持ち良さそう…。気がつくと私も彼女と同じように胸を乱暴に揉みしだき、ぺたんとお尻を付きモモをモジモジさせる。地面直だけど、笹の葉がつもっているのでそれほど気にならない。
大きく左胸を揉んでいた左手がもどかしそうにタンクトップの中に滑り込む。同時に大きくM時開脚する姿勢になると割れ目のあたりを右手ですりすりと擦る。同じリズムで腰をくねらせる。「ん…ん…」とそのリズムに合わせて声が漏れているのがここまで聞こえる。
徐々に右手の動きが大胆になり、ショートパンツの又の部分がしっとりと湿ってくる。腰の動きも荒くなり、ベンチを相手に騎上位をしているかのように上半身全体をくねらせる。タンクトップがめくれ上がり、形のいい胸が露になる。揉まれる度にプルんと揺れる。相当張りがあるのがわかる。
見た感じちょっと年上な彼女。腰の動きが同じ女の私から見てもサカったメスって感じでちょっと嫌悪感があるほどイヤらしかった。
だけど、私もモジモジと腰をくねらせ、両手で両胸を揉みしだく。もっと凄いこと見たい、したい…。と思っていると、彼女の動きが止まる。しばらく肩で息をつく彼女。ふた息ほどつくと彼女はめくれ上がったタンクトップをなおす。
もう終わり?そんなぁ…。私は凄い中途半端。
すると、横においてあったポーチから何かを取り出す。
最初はなんだかわからなかった。黒い布???。それを彼女が身につけてようやくなんだかわかる。息をのむ私。「目隠し…」
細い黒い布を自分に目隠しのようにギュッと結ぶ彼女。
そのままベンチに仰向けに横になると、さっきの続きを始める。
まるで何かの合図かのように、奥の茂みから若い男の人…、さっきの銭湯帰り風の男!が物音を立てないように息を殺して近づいてくる。
かれはベンチの真正面5mくらい手前にくるとしゃがみ込み彼女の様子をうかがっている。
さらに奥からもうひとり、中学生くらいにも見える…少なくとも私より年下の…男の子。あの年頃の男の子のエッチに対する行動力は半端ないと聞いていた。深夜に隣町のコンビにまで自転車すっ飛ばすくらいはなんてこと無いって話だ。
ここからでもわかるくらい短パンの股間の部分がパンパンになってる…が近づいてきて彼女の足下の方向、やはり5mくらいのところでしゃがみ込んだ。
目隠しをしている彼女が気がついているのかどうかはわからないが、彼女は先ほどの行為をさらに激しく継続。ベンチの背もたれに左足をかけ、右足は地面に下ろして両手をショートパンツの中にいれぐしゃぐしゃと音がするほどかき回している。目を隠しているので表情はよくわからないが口を大きく開け、声は上げずにゆっくりとイヤイヤするように頭を振っている。中学生側から見ると相当な光景だろう。
何かに取り付かれたかのように四つん這いで前進する彼。それを見て銭湯帰りのお兄さんも前進。
もう殆どかぶりつきの状態。ついに彼女も小さく声を上げ始める。
中学生は又の間に顔を突っ込むくらいの勢いで背もたれにのせた彼女の左足と地面に着いた右足の間のベンチに手をつき、顔と股を交互に見ている。いくらなんでももう気がつくだろう。
それに負けじと銭湯帰りのお兄さんも彼女の胸の前に着く。そして耐えきれなかったのか、ついに禁をやぶる彼。タンクトップをたくし上げる。両胸が露になる。ビクッとする彼女。
あー。もう終わりか…事態の重大さより、そちらが気になる私。
しかし、そうはならなかった。彼女はショートパンツから右手を抜き取り、露になった胸を揉みはじめる。その手は指先と言わず全体がテラテラと街灯に照らされ、あそこがどういう状態になっているかを表していた。
中学生にあごで指示する銭湯帰りの男。我に返ったのか、先ほどの大胆な行動が嘘のように躊躇する彼。銭湯帰りがもう一度あごで指示する。おっかなびっくりショートパンツに手をかける。またビクッとなり手を止める彼女。
今度こそ終わりか。
またゆっくりとオナニーを再開する彼女。それを見てゆっくりとパンツを下ろし始める。上品にそろえられたアンダーヘアがあやしくヌラヌラと光っているのがはっきりと見えた。
パンツが下ろされる最中も太ももをモジモジと擦り合わせ、はぁはぁとここまで聞こえるほどの息を上げる彼女。
だんだん大胆になる彼ら。最初は彼女のもみしだく手の間からちょこちょこと手を出していたのが、彼女の手を押しのけて胸を揉みしだく。
中学生は太股の辺りに愛液を塗り広めるようになで回し始めた。自分でする必要がなくなった彼女は手持ち無沙汰のように指をなめたり髪をかき乱したり、開いた胸や、物足りないのかおマンコのあたりを時々自分で触ったりしていた。体をくねくねと軟体動物のようにくねらせる。
いいなぁ…。凄く気持ち良さそう…。
いったん彼女が手を止めなにかを言ったようだった。彼らがうんうんとうなずく声が聞こえる。なんて言ったんだろう。
さらに再会する彼女。ほほを撫でていた銭湯帰りの指をくわえる彼女。銭湯帰りも相当びっくりした風だったけど、ニタニタと笑いながら左胸にむしゃぶりつく。それを見て中学生が彼女の又に顔を埋める。
銭湯帰りの指を咥えたまま「むふぅ」と声を上げる彼女。中学生の頭を両手で押さえ擦り付けるように腰を突き上げる。
銭湯帰りは彼女の唇に、食べちゃうんじゃないかという勢いでむしゃぶりつく。彼女もむしゃぶりつき返す。びちゃびちゃと音がする。
最初はもどかしそうにしていた彼女だけど、突然「あ!」っと声を上げる。中学生に場所を教えてあげたみたい。彼はそこの場所を攻め続けているようだ。一気にのぼり詰めるように声を殺しながら息を上げる彼女。
あたしはその声を聞いて一足先に絶頂を迎えていた。声を上げないように、腰に巻いていたパーカーの裾を口に押し込み、クリを乱暴に擦る。
頭が真っ白になってガクガクと腰を揺らす。「くぅ」と高い声を出してしまう。
まさか見られてるとは知らないであろう3人はそんな私にも気がつくわけもなく、さらに上り詰めていた。
中学生が彼女のモモに顔を挟まれたままズボンの隙間から、その見た目に似合わない大きいものを取り出して擦りだす。
ほんの3擦りくらいで「うあーっ」と結構大きな声を上げて果てた。ベンチの陰なのでどれだけ出たかそういうのは見えなかった。
次に彼女が激しく腰を降り始める。中学生の声でたかが外れたのか泣いているような声を出し始める。
続いて「いくっいくっ」とうわごとのようにつぶやき始めると、腰をいっそう高く突き上げ、ブルブルっと震える。
大きく口を開けて全身を硬直させるが声は上げなかった。硬直した後大きく息を吐くと、ガクッと脱力する。
その様を見届けると、銭湯帰りはゆっくりと手をとめ、立ち上がり、中学生の肩をぽんぽんと叩くと中央広場の方に歩いて消えて行った。
なんなんだあいつは。
彼女が起き上がり、目隠しをしたまま服装を戻し始める。タンクトップを戻し、ショートパンツを目隠ししてるとは思えない手際で身につける。その様を呆然と見つめる中学生。
彼女が「消えなさい」というと、ワンテンポおいて中学生がゆっくりと立ち上がりふらふらと闇に消えて行く。
また完全に人の気配が消える。彼女はゆっくりと目隠しを外し、必要以上に丁寧にたたみポーチに戻す。ゆっくりと立ち上がると、彼らとは別の方向の闇に消えて行った。
私はなんだか急にこの暗闇が怖くなって、獣道から飛び出すとジョギングを再開し岐路についた。
おうちについて、風呂を浴び、寝る体制を整えて、別途へ。
なんとなしに変態さんサイトをなんとなしにチェックすると、
「桜林の奥で一人エッチをしています。」
にコメントがついている。
「マジで居た」や「ガセだった」が半々。本当に見つけたのか、あおっているだけなのか、本当に探したけど見つけられなかったのか、ネタなのか。結構な数だ。彼女はこのサイトでは結構な有名人で、この辺の変態さんスポットに結構出没するらしい。仲間内ではKさんと言われているらしい。
「Kさんは居るよ」派と「作り話だよ」派の話が盛り上がっている。その日の気分で、本当に気配を感じたら帰っちゃったり、「変態行為見てあげます」の日があったり、最後までやらせてくれた、なんて話も出てくる。なんにしても私は見てしまったので「居るよ」派だ。
その中の1件に目を留め私は愕然とする。
「いつもの特等席に言ったら先客。よく見ると若い女がKさん犯されるの見ながらマジオナニーしてた。こっちの方がめっちゃ興奮した。」
見られてた…?
というか、めっちゃ危ない状況だったんじゃない?
…まぁいいか無事だったし。その日の夜。部屋の電気を消すとKさんの腰使いを思い出し、見られてた自分が目隠しをして同じ目に遭うところを想像しながらめちゃくちゃ深くイッた。
このとき、私はきっとそんなに時を経ずに同じことをしちゃうんだろうなあと思っていた。
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