霊長類の中で最も平和だといわれているサルがいます。
その名は「ボノボ」、最も人類に近いと言われます。
アフリカに住むチンパンジーの一種です。
特筆すべき特徴は「性行動」です。
ボノボは両性間での性行動をします。
つまり、人間でいうホモセクシャル、レズビアンがある。
今ちょっと「お!?」って思ったでしょ(笑)
私も最初は「おおっ!?」って思いました(笑×2)
「ホカホカ」という、同性で性器同士をこすりつける行為があり、挨拶行動にもなってます。
普通のサルなら群れが出会うと全面戦争になりますが、ボノボは群れ同士が出会っても互いのボスが「ホカホカ」をすればそれでおしまい。
真逆ですね。
そんなボノボが、霊長類の中で最も人類に近いと言われます。
そしてもう一つの性行動が「乱婚」です。
また「おおっ!?」って思った人は手を挙げてください(笑)
一般にサルはボスがメスを独占する“大奥”のような状態です。
そうすると若いオスは大変ですから(わかりますよねw)
こっそりメスを誘い出したりします。
しかしボスにバレたりするともう、足腰立たなくされます。可哀そうに。
その点ボノボは乱婚ですから当事者同士の同意があればOK。
モメることはありません。
また、誰の子サルでも大事にします。
「ひょっとして自分の子かも・・・・・・。」
と思ってるからかどうかはボノボに聞いてみないとわかりませんが。
そんなボノボが、霊長類の中で最も人類に近いと言われます。
頭が良くて、特に優秀な個体は、研究者が教えた「パックマン」を遊ぶようになったそうです。
パワーエサで強くなると一定時間無敵になるとかのルールを理解して。
そんな平和なボノボですが、平和ゆえに数が激減しています。
平和主義者なので、他者も平和だと考える。
人間を恐れないんです。
恐れないゆえに格好の的になる。
ボノボの生息域は内戦が絶えません。
食料が少なく、現地の人が捕まえて食べたり、逃げなくて狩りやすいので密猟者に乱獲されてます。