10月31

妻が混浴で密着されて性器を…


隣の湯船にいたワニ男。
しばらくは妻を眺めているだけでした。

しかし。

「よいしょっと」
男はそう言いながら、隣の湯船から体を出すと…何と我々の湯船に、
入って来ました。

「えっ…?」
思わず、自分も妻も、目が点です。

妻はあまりのことに、つい笑ってしまいました。あまりの状況を前にすると、
人間、こうなってしまうものなのかもしれません。

「はぁぁ…」
男はそう言いながら、同じ湯船でくつろぎます。

行ったことは分かるかもしれませんが、この一つ一つの湯船は、そんなに
広くありません。普通の家の湯船と、そこまで大差もありません。

ある意味、家の風呂に、一緒に入っているような…。

妻を同じ家で共有しているような…。そんな感覚に陥りました。
妻の体勢はこのままですので、胸も局部も、すべてが目の前でまる見えで。
今さら隠すのも不自然なのか、すべてを晒しっぱなしでした。

男はさらに気をよくしたのか、セクハラな質問が飛び出しました。

「奥さん、胸キレイですねぇ。いい乳首してるし」

以前に温泉でそれに類することを言われたことはあるのですが、ここまで
目の前で言われたのははじめてです。

「もしかしてオッパイ出たりします?(笑)」

そんなようなことまで言われました。
たぶん何を言っても怒らない二人だと思われたんだと思います。

妻も返す言葉も出ず、ただ苦笑いするしかありませんでした。

ただ、その突き刺すような視線がつらかったのでしょう。
それ逃れるように、妻は一人、前に向く体勢になりました。
しかし。ほっと安心したのもつかの間…。

男も、追うように体勢を変え始めたのです…。

「いい景色ですよね」

男はそう言いながら、妻の真横に来て、同じ体勢をしました。
まさか。そこまでやるとは。

あまりの状況に、固まります。こんなとき、どうしていいのか分かりません
でした。あいだに入って守ろうにも、すでにそんなスキマはありません。
「この温泉、気持ちいいですよね?」
男は妻に話しかけ続けます。自分のことはまるで眼中にないように、
妻とだけの空間を作っていました。

「あ、はぁ…。まぁ…」

無視するわけにも行かず、妻はそれっぽく会話をしていました。
全裸で、真横で入浴している姿。

この状態を見た人間がいたら、間違いなく、彼らが夫婦で、後ろにいる
自分の方がワニだと思われるでしょう。

しかし今さらながらに、会話に入ることもできず、指をくわえて、
見続けることしかできませんでした。

「あ?…」しばらくすると、妻の反応があまりなくなったからか、
男が静かになりました。
景色に集中しているのか…? 思わずそう思いました。
しかし…。妻が何か、モジモジしています。
そのときに気づきました。

まさか…! お湯の中なのでよく見えませんが、男と体が当たっている
のでは…!?
そう思いつつも、もちろん確証はありません。少なくともこの状態を許して
しまっているのに、「触れるな! 離れろ!」なんて言えません。
いや…触れているなんてことはないだろう…。まさかなぁ…。
そう願いつつ、ただそれを見ていました。
ただ途中から、男の息が少し荒くなったのと、右手がお湯の中に入ったのだけ
分かりました。少しだけ嫌な予感はしましたが、言葉にはできません。

不安に思いつつも、せめて夫としての所有を示したかったため、自分は妻の足を
触っていました。

すべてが分かったのは、最終的に妻と別の湯船にうつったあとからでした。

そのとき。男は話しながら、妻の足に、自分の足をすりつけていたそうです。
妻も最初のうちは、近いのだししょうがないかな、それを言うのも
雰囲気を壊すかな、と思って言わなかったとか。
すると男は、どんどん調子に乗ってきたようでした。

やんわりと当たっていた足が、少しずつ少しずつ動き、ぐいっと
押しつけられてきたそうです。
ふとももだけでなく、お尻にこするように当たってきた…と。
妻は少し気持ち悪かったようですが、言うタイミングを逃し、何も言えなかった
そうです。

でも、それだけではありませんでした。

しばらくすると、「明らかに足ではないのが当たってきた」と。
まさか…? 男性器まで当てられたのか…?
「固かった?」「…分からないけど、固かったかも…。…でも、手かもしれない」
でも…。そう思いつつも、いまいち納得できない自分がいました。
「もしかして…アレかな…?」自分がそう言うと、妻は静かに言いました。

「そう…かも…」

返事が心に刺さりました。とにかく呼吸を整えて言います。

「大きかった?」自分が聞くと、妻はしばらくためらいつつ、言いました。
「…うん…」

ショックでした。

この「大きい」は、間違いなく、自分と比べてだと思います。
自分も自信がない方ではなかったのですが、男のは、それ以上だったと…。
男は最後まで自分に性器を見せることはなかったのですが、まさか妻には、
触れさせてまでいたとは…。

「どこに当たってた?」「…足とか…」「それだけ?」「…少し…お尻とか…」

この男は、自分によく見えないのをいいことに、夫の目の前で、
裸の妻に、夫のより大きなサイズの性器をこすりつけていたのです。
「…どんな感じだった…?」「なんか…。少し動いてたし、ヌルってしたかも…」

そのときに気づきました。

まさか…!? 湯船に入っていた、男の右手は…!?
「え…。もしかして、何か出したりとか…してた…!?」
すると妻は慌てて言いました。「えっ…!? そんなの…分からない…!」
しかしその表情が確かに曇ったことを、自分は見逃しませんでした。

まさか…。こすりつけるだけでなく…。
自分がミジメに足を触っているあいだに…。
男は、妻の尻を触りながら…。

まるで犬がナワバリにマーキングをするように。電柱にオシッコをするように…。
格下のオスに、立場を分からせるかのように。
妻の裸に向かって、自分の精液を出し、こすりつけていたかもしれないのです…。

「あ…でも、気のせいかもしれないから…」
なぐさめるかのように妻は言います。そのときに、自分の性器をチラッと見ました。
もちろんそんなつもりはない…と信じたいですが…。
性器を比較されているかのような気持ちになりました。

「私が全裸のままマーキングされちゃったチ●ポは、
 もっと大きかったよ」

そんな言葉が、心の中に響いた気がしました。

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