03月3

王道パターンですが

それじゃ俺が投下します。

もう修羅場から、3ヶ月が過ぎたので、気持ちも落ち着きましたし。

登場人物

俺(27)
恵美(俺の彼女♀:25)
公平(♂19)

俺と彼女は付き合って5年目。
お互いの両親公認で、そろそろ結婚かという時期でした。
年齢的にも悪くないし、お互いに結婚の意志があったので
クリスマスには彼女にプロポーズするつもりだった。
(彼女が以前から、クリスマスにプロポーズされたいと言ってたので)
ほんと、今年は最高の一年になるだろうなとか考えてました。

そんな時に起きた修羅場でした。

さっきも投下したんですが、規制されちゃって。

俺は仕事では内勤なので、普段は外に出る事はないんですが
たまたまその日は、営業の打ち合わせに同行させられる事になったんです。
打ち合わせ先が彼女の自宅の方なので、
打ち合わせの後に彼女の家に連絡なしで寄ったんだけど、
どうやら出かけてるらしくて家にいない。
車もないし、遠出してるのかと思い、その日は自宅に帰りました。

次の日の夜に恵美と電話していた時のふとした会話がきっかけになった。
「昨日は休みで何してたの?」
「昨日は一日中、部屋で友達の真里と遊んでたよ」
「そうだったんだ(あれ・・家にいなかったよな)」
「うんー。部屋で、2人でDVDとか見てたよ」
最初の疑惑がこの時で、どうしてウソをつくんだろうと思った。
あの日は車もなかったから、間違いなく遠出してるはずなのに。

気になったから、また休みが合わない日に
彼女の家に行くと、その日も家にいませんでした。
そして、やっぱり前回と一緒で車がない。
彼女にそこで、俺は電話をしたんです。

「今日さ、仕事終わったんだけど逢えるかな?」
「ごめーん。今日も家に真里が来てるから無理なんだー」
「今も家で遊んでるの?」
「そうだよー」
「わかったー。それじゃまた今度ね」
「うん。ごめんねー」

今は家にいねーだろ・・・また嘘ついてる。

この時点で、俺は恵美が浮気してるんだろうと確信した。
普通に考えたら、女友達と遊んでるのに嘘付く必要なんかないしな。
俺は彼女と遊んでいる時に、証拠を掴みたくて
携帯を見るという今までした事がない行動を起こしました。

そこには、浮気相手と思われる男とのやりとりがたくさんあった。
「大好き、愛してる」
「もっとたくさん抱いて欲しい」
なんか見てるだけで、悲しくなって涙が少し出てきた。
恵美と真剣に一生を共にしようとしてた自分がピエロみたいで。

俺は寝ていた恵美を起こすと、これはなにと携帯を見せた。
すぐに浮気がばれた事に気づいたのか、「・・・ごめんなさい」と謝る。
もう後は言葉にならなくて、恵美はひたすら泣いてるだけ。

少し落ち着いてきたころに「もう別れよう」と言うと
「それだけは絶対に嫌だ」とすがりついてくるんです。
なんか、嫌悪感もなければ怒りもありませんでした。
なんでもするから別れるのだけは辞めてほしいと言ってまで
別れを拒否する彼女を見ていると、なんか哀れになってきちゃって。

俺はどうして浮気したのか、その理由を聞きました。
すると恵美は「不安になった」と一言だけ言った。
ここからは彼女の言い分です。
恵美は俺が初めての彼氏でまったく不満はなかった。
だけど、付き合ったことがあるのが俺だけだから比べる対象がないので、
不満に感じていないだけなのではと思うようになったんだそうです。
そう考えているうちに、他の世界も知りたくなった。
そんな時に、浮気相手の公平と知り合ったらしい。

後はもうお決まりのパターンです。
公平から口説かれて、最初は断わったけれども
酒の勢いもあって、いちど関係を持ってからは
俺に悪いとは思いながらもずるずると付き合うようになった。
結婚したら、きちんと別れるつもりだった。

俺はすがりつく彼女を置いて、自宅に帰りました。

不思議なもので怒りは湧いてこなかったです。
それよりも一緒に過ごしてきた5年間が、これで喪失するのかという
悲しみの方が大きくて、何もする気にならなかった。
とりあえずお互いの親に電話で連絡をして、事情を説明して別れる事を告げました。
さすがに、結婚を意識させた報告はしていたので
言わないでおくわけにもいかなかったので。

後日談ですが、恵美のご両親は、恵美からも話を聞いたらしくて
ただ「すいませんでした」と謝罪の言葉と慰謝料として、お金を支払ってくれました。
俺からすると、お金はどうでもよかったです。
上でも書いたけど、喪失感の方が大きくて。

ただ相手の男は、許せなかったので精神的苦痛の慰謝料を貰いました。
訴えると言う事を伝えたら、意外とすんなりと支払ってくれました。

これで終わりです。

大した修羅場ではありませんが、お付き合いいただきありがとうございました。

コピー