僕はよく女の子に間違われていた。
その原因は、顔が可愛いからではなく、男らしくない体形にあった。
貧弱で肩幅が狭く胸板が薄い上半身に、男にしては丸くて大きなお尻…。
遠目で見た僕のシルエットは女性に見えるようだ。
人は一瞬の第一印象で他人の性別や年齢を判別しているそうで、僕は男顔で胸も膨らんでいなかったが、他人から「女性」にカテゴライズされる事が多かった。
そのせいで僕は、同級生から「オカマ」とか「オネエ」と呼ばれて馬鹿にされ続けた。
しかし、実際の僕は普通の男でオカマでもゲイでもなかったが、見た目が中途半端な僕は女にモテることはなく、初体験の相手のソープ嬢にも「なんか、女同士でしてるみたい♪」と笑われる始末だった。
そのお陰で、僕は女性恐怖症というかセックス恐怖症になってしまい、女性の前で裸になる事が怖くなり、セックスはその一回しか経験がない。
そんな僕は、二十歳を過ぎても彼女なんて出来る筈もなく、大学の友達も少なかったので、一人暮らしの部屋で暇を持て余していた。
どうせ女に見えるなら女装でもしてみるか…。
僕は興味本位で女装をしてみる事にした。
実家からの仕送りだけで生活が出来ていた僕は、金銭的に余裕があり、ネット通販で女物の洋服やウィッグ、それにメイク道具を買いそろえた。
しかし、僕の女装の出来栄えは最悪で、どう見ても気持ち悪いオカマにしか見えなかった。
皮肉な事に、女装をした事で僕に僅かに残っていた男らしさが強調されてしまったのだ。
男の格好をした僕は、男らしくない部分が違和感として目立ち、逆に女の格好をした僕は、女らしくない部分が目立っていた。
血管が浮き出た手の甲、ゴツゴツとした膝、筋肉質な手足…。
そして、何よりも顔の造形が男そのものだった。
面長な顔、大きく高い鼻、長い鼻の下、薄い唇、尖った顎、痩せこけた頬、張り出した太い眉…。
僕が女の子と間違われていた要因は、女っぽい体形やナヨナヨした仕草、ムダ毛のない白い肌のせいだと改めて実感した。
僕は心のどこかで「女装すれば綺麗な女の子になれるかも」と思っていたが、そんな事はマンガやアニメの中だけだと分かり落胆した。
僕は鏡の前でため息をつき、無意識に手で口元を隠すと、僕の顔から男らしさが消えた。
試しに女装した顔にマスクを装着すると、僕の顔は普通の女に見えた。
僕は自分の男らしさが口元の造形に集中している事に気が付いた。
その日からの僕は、マスクをする前提で女らしく見える女装を研究するようになった。
面長な顔は、サイドにボリュームのあるウィッグで誤魔化せる事を知り、太い眉毛もぱっつん前髪のウィッグで隠す事が出来た。
筋肉質な足やゴツゴツとした膝は、厚手のタイツやニーハイソックスで隠す事が可能で、血管の浮き出た手の甲は萌え袖にしたニットで隠せた。
更に、ヌーブラを使えば胸の谷間だって作れたが、胸の大きさは女らしさとは無関係な事も分かった。
多くの女性は体形が分かりにくい洋服を着ていて、特に胸の大きな女性にその傾向が強かった。
僕は胸の谷間が出来た事で、それを強調するファッションをしてみたが、大きく胸の開いた洋服は流行のファッションアイテムにはなく、特殊な洋服だと分かった。
胸の谷間を強調している女は、意図的に露出をしている事を知り、僕はその女たちが汚い物に思えた。
やがて、僕の女装の完成度は上がって行き、難しかったアイメイクにも慣れ、元々、大きかった目や長かったまつ毛のお陰で、マスクをした僕の顔は女にしか見えない状態…と言うか、かなりの美人になっていた。
マスクをした歯科助手が、みんな美人に見えるのと同じ原理だ。
鏡に映った綺麗な女性が、自分の思い通りに動く事が面白くて、僕は彼女に色んなポーズをとらせた。
僕は女装した自分の姿を見て興奮し…勃起した。
変態だ…。
でも、綺麗な女性になる事は楽しかった。
僕の女装はエスカレートして行き、ネット通販で女物の洋服やメイク道具を買い漁り、大きな姿見やドレッサーも購入した。
男としての容姿に自信がなかった僕は、自分の見た目に興味がなかったので、自分から進んで大きな鏡を買う事などないと思っていたのに…。
僕の一人暮らしの部屋は、いつの間にか女の子の部屋になっていた。
僕は男らしくない体形のお陰で、無理なく女物を着る事が出来た。
と言うか、男らしくない体形の僕には、男物より女物の洋服の方が体にフィットしていた。
それに、痩せてスタイルの良い僕は、普通の女性が着る事の出来ない7号サイズの洋服も着られたので、流行のファッションを楽しむ事が出来た。
僕はアイドルやモデルの私服を参考に洋服を買ったが、アイドルと同じ洋服を着た僕は、そのアイドルよりもスタイルが良かったので、彼女のスタイルが悪い事に気が付いた。
スタイルの悪いアイドルが、笑顔で私服姿を載せているツイッターやインスタを見ると、そのアイドルが可哀そうに思えた。
そして、僕を馬鹿にしていた女たちを見返せた気分になれた。
僕は毎晩のように一人暮らしの部屋で女装をし、女になった自分を見ながらオナニーに耽っていた。
女装でするオナニーは普通のオナニーよりも興奮した。
鏡に映った女性が自分でスカートを捲り大きく股を開く…。
女装でするオナニーは、女になった自分が男からレイプされる妄想でする方が興奮した。
鏡の中の僕は、いやらしく腰を振る淫乱な女に見えたが、実際に男とセックスをしたいとは思わなかった。
やがて僕は、女に見えると思っているのは自分だけかもしれないと思い始め、他人の評価が知りたくなった。
僕は試しに性別を女と偽って、画像掲示板に自分が女装した写真をアップすると、男たちから「可愛い!」とか「会ってみたい」というコメントが寄せられた。
しかし、僕が男であることに気付く人もいたので、僕は更に女らしくなる為の研究をした。
僕は股間を女性らしい形にするテクニックを覚えたり、胸の谷間を作る方法も知り、下着姿の画像をアップするようになった。
僕の画像を見た男たちは、僕をオナニーのネタにしてくれた。
男のオナネタになる事は気持ちの良い事で優越感を味わえた。
男を性的に興奮させる魔法を手に入れた感覚だった。
僕はもっと女らしくなりたいと思った。
そして、男として不妊症になると分かっていて、個人輸入の女性ホルモン剤に手を出してしまった。
女として綺麗になることに比べれば、男として不妊症になることは、どうでもいい事に感じたからだ。
元々男らしくなかった僕に、女性ホルモンの効果は絶大で、筋肉質だった手足や血管の浮き出た手の甲には脂肪がついて滑らかなになり、男らしい顔もマイルドになっていった。
やがて僕は、小細工をしなくても女性に見えるようになっていた。
実は、女性のメイクは女性が見て魅力的な顔に見えるようになっていて、女性が魅力的に感じる顔は「男の顔」だった。
高い鼻、シャープな輪郭、大きな目…女性のなりたい顔の特徴は、男顔の特徴そのものだった。
現代の女性は意識的に、または無意識的に、メイクで男の顔に近づけようとしていた。
僕は女性用の本やネットでメイクの勉強をしていたが、女性用のメイクをすると逆に男らしくなる事に気づいた。
僕の顔は、すっぴんの方が女らしく見え、適度に男顔の特徴が残った僕の顔は、白人とのハーフに見えた。
僕には日本人女性特有の平らな顔や短い足といった特徴がなかったからだ。
僕は自分の女装姿に自信が湧いてきて、遂に、女装で外出をするようになった。
そのきっかけの一つが、街で見かけた女装者だった。
彼は一目で男だと分かる体形をしていて、男が女物の洋服を着てメイクをしているだけにしか見えなかった。
一目でウィッグと分かる髪の毛、ゴツゴツとした顔にケバいメイク、広い肩幅と高い位置にある不自然な胸の膨らみ、小さく引き締まったお尻、極端に短いスカート、流行遅れのファッション、ニーハイソックスの上から履いたサンダル…。
しかし、彼とすれ違う人たちの反応は普通で、彼を指さして笑う人などいなかった。
こんなにレベルの低い女装でもバレないんだ…。
と言うか、誰も彼に注目していない。
僕は女装で外出する事を躊躇っていた自分が馬鹿に思えた。
でも、初めて女装で外出した時は緊張し、玄関で何十分も外出を躊躇した。
初めてのスカートでの外出は新鮮で、剥き出しの太ももに当たる外気が冷たく感じ、下半身を覆う物が、薄い下着一枚しかない事が心許なく感じた。
女性は、こんな無防備な格好で外を歩いているのか…恥ずかしくないのかな…。
それに、ヒールのある靴は歩きにくい事を知った。
道路の僅かな凹凸で転びそうになる…でも、スカートが揺れる感じが気持ちいい。
女装で外出を始めた頃は、夜中に住んでいるマンションの周辺を歩くだけだったが、すれ違う人の反応が普通だったので、徐々に行動範囲が広がり外出時間も長くなっていった。
そして、髪を伸ばしていた僕は美容室に行き、思い切って女性の髪型にする事にした。
担当の美容師さんは若い女性だったが、僕が男である事を伝えると、彼女は全然気づかなかったと言って驚き、他の美容師さんやお客さんも僕が女の子にしか見えないと言ってくれた。
男の洋服を着ていても誰も男だと気づかない…それに女っぽい僕を嫌がらない…。
僕は男だとバレても問題ないと知り、益々、女装をする事に抵抗がなくなった。
髪形をお任せにした僕は、マッシュショートにカットされた。
すっぴんの僕は、髪が短くなったのに女性にしか見えなくなっていた。
美容師さんたちは僕の顔見て「可愛い!」を連発していて「佐藤栞里に似てる!」とか「本田翼ちゃんにそっくり!」と言って褒めてくれた。
お世辞だと分かっていても嬉しかった。
また、僕自身も自分の顔が可愛いと感じていた。
元々、男の状態でも女性と間違われていた僕は、本物の女性として街に馴染んでいった。
そして、女装外出をするようになって1か月もすると、僕は大学に行かなくなり、一日中、女性として生活し、昼間の繁華街を普通に女装で歩くようになっていた。
自分とは違う人格になって生活する事は、とても開放的で、僕は女装に益々嵌っていった。
特に、性別が違う人格になると他人のリアクションが変わる事が面白かった。
女装した僕は、道で人とすれ違う時、おばさんとぶつかりそうになる事が多くなった。
女装した僕に対し、おばさんが道を譲ってくれないからだ。
その時僕は、男の時の自分が女性から道を譲られていた事に気が付いた。
おばさんは、若くて綺麗な僕に厳しく「もっと端を歩きなさいよ!」と注意したり、怖い顔で睨んできたりした。
僕は、日本ではまだ女性の地位が低い事を実感した。
それに、女装をしていると、女性との距離感が近くなる事にも驚いた。
電車やバスの席に座っていると、僕の隣に座って来るのは女性ばかりで、体を密着させてくる事も珍しくなかった。
でも、一番驚いた事はナンパや痴漢をする男が多い事だった。
僕自身はナンパや痴漢をした経験がなく、僕の男友達もナンパをする奴はいなかったが、僕が女装で歩いていると、多くの男がナンパをしてきた。
特に、夜の繁華街は酷いもので、酔っぱらったサラリーマンからよくナンパをされ、中にはすれ違いざまにお尻を触って来る男もいた。
男に興味のない僕は、ナンパをしてくる男たちを無視したが、ナンパされる事自体は嫌な事ではなかった。
女として自分が認められた気分になったからだ。
また、電車に乗っていると、向かいに座っている男が、僕のスカートの中を覗こうとしている事にも気がついた。
本や新聞を読む振りをしながら僕の股間を凝視してきたり、駅の階段で下から盗撮してきたり、中には僕を見ながらアソコを勃起させる男もいた。
僕を見て性的に興奮される事は誇らしい気分になった。
しかし、ナンパや痴漢に慣れてくると、自分が軽い女だと思われている気分になり、段々とナンパ男が鬱陶しく感じ始めた。
僕は人通りの多い道を避けたが、暗い夜道が危険な事を知らなかった。
人通りの少ない夜道を一人歩きしていると、ゼロ距離で後をつけてくる男や、集団で道を塞いですれ違いざまに体を触ってくる男たち、中には僕の目の前で立ち止まり、いきなり立小便をしてくる酔っ払いまでいた。
その男は、自分のアソコを僕に見せて喜んでいた。
キモい…これは流石にキモ過ぎる。
更に酷かったのは、男に後ろから抱きつかれた時だった。
僕は知らないマンションの植え込みに押し倒されて、男に胸を揉まれ、スカートを剥ぎ取られそうになった。
しかし、幸いにも中年女性の集団が通り掛かったので、男は何もしなで逃げ去った。
僕はレイプされかけた自分が恥ずかしくて、植え込みに隠れて中年女性の集団をやり過ごした。
僕の膝や手のひらには擦り傷が出来ていて、お気に入りの洋服はビリビリに破られ、ブラは捲られ乳房が露出していて、ショーツが少しだけ脱がされていた。
女性の洋服の防御力は限りなくゼロに近い物だった。
僕は夜の繁華街を避けるようになり、怖くて、暫くの間スカートを穿く事が出来なくなっていた。
僕がナンパや痴漢によく合うのは、僕が綺麗な女だからではなく、一人で歩いているからだと分かった。
やがて、僕は普通の女性として生活する事に慣れ、緊張する事もなくなっていった。
着ている洋服も、アイドルやモデルを参考にする事はなくなり、街で見かける女性と同じような洋服を着るようになった。
しかし、それと同時に女装で外出する刺激もなくなっていった。
僕は更なる女装外出の刺激を求めるようになり、女性にしか入れない場所に行くようになっていた。
きっかけは運転免許証の更新だった。
僕の新しい免許証の顔写真は女にしか見えない状態になっていて、名前が『ゆうき』だった事もあり、僕の運転免許証は客観的に見て女性の物に思えた。
僕は試しに、ネットカフェに入会する時、性別欄の『女性』に丸をつけ手続きをしてみた。
すると、店員さんは当然のように僕に女性の会員証を渡してくれた。
初めて入ったネットカフェの女性専用エリアに僕は興奮した。
まず、部屋の匂いが違っていた。
部屋には、乳製品が発酵したような女の匂いが充満していた。
僕は女性専用エリアに入っただけなのに勃起していた。
女性専用のシャワールームは誰も使用していなかったが、横にある洗面台には綿棒やコットン以外に生理用品が置かれていた。
僕は生理用品を幾つか持って個室に戻り包装紙を剥がしてみた。
初めて手にした生理用品は簡素な物だったが、これが女性器に密着する物だと思うと興奮し、僕は個室の中でオナニーをした。
僕の精液を受け止めたナプキンは、ゆっくりと精液の水分を吸収していった。
賢者に戻った僕は、自分の穿いていたショーツに新しいナプキンを貼り付けてみた。
初めてのナプキンはゴワゴワして、着け心地の良い物ではなかったが、女の子に近づけた気分になった。
僕はナプキンの着け心地を確認する為に、女性専用エリアを歩く事にした。
平日のネットカフェは空いていたが、何人かの女性が利用していた。
女性にしては背の高い僕は、ハイヒールを履くと170センチ以上になり、通路を歩くと普通に個室の中が覗けた。
僕が通路を歩いていると、中にいる女性がオナニーをしている姿が見えた。
僕は盗撮物のエロ動画で、女性がオナニーをする姿を見た事があったが、オナニーをする女性を生で見たのは初めてだった。
その女性は、リクライニングシートに寝そべり、両足を机の上に乗せた姿勢で、ヘッドホンをしながらエロ動画を観ていて、チャックを下したズボンに右手を入れ、左手で自分の胸を揉んでいた。
僕は、女性のオナニーは声を出しながらするものだと思い込んでいたので、その女性が静かに自分の女性器を弄っている事が意外だった。
それに、エロ動画を見ながらオナニーをしている事も意外で、動画を観ながらオナニーをするのは男だけだと思っていた僕は衝撃を受けた。
その女性は、僕が早送りしてしまうフェラのシーンを熱心に観ていたので、男と女とでは興奮するシーンが違うのかも知れないと感じた。
しかし、僕は心臓の鼓動が激しくなり足が震えてきたので、逃げるようにドリンクバーに向かったが、その女性は僕にオナニー姿を覗かれた事に気づいた様子はなく、ドリンクを持って戻って来た時も同じ姿勢でオナニーをしていた。
僕は他の女性も気になり、違うブースを覗くと、ほとんどの女性はリラックスしているせいなのか、男には見られたくない姿で寛いでいた。
大きく股を開いて座っている人、服や靴下を脱いでいる人、そして、オナニーをしている女性も何人かいた。
彼女たちのオナニーの方法は様々で、エロ動画以外にマンガを見ながらしている子や、何も見ないでしている子、それに、洋服を脱いで器具を使い本格的にオナニーをしている子までいた。
本格的なオナニーをしている子も、声を出していなかったが、時折、体をビクンと痙攣させ、性的に興奮している事が分かった。
僕は受付に行き、本格的なオナニーをしている女の子の向かいの席に移動することにした。
そのネットカフェの扉の下には隙間があり、寝そべると向かいのブースが丸見えになっていた。
本格的なオナニーをしている女の子は、男に見られている事に気づかず、黙々と器具を自分の膣に出し入れしていた。
僕は興奮し、さっきオナニーをしたばかりなのにアソコが勃起していた。
僕は、スカートの中に手を入れ、ゴワゴワしたナプキンの上から右手の中指で股間を弄りながら、左手で自分のおっぱいを揉んだ。
女性と同じ方法でのオナニーは、直接アソコを触っていないのにとても興奮した。
僕はネットカフェの女性専用エリアが気に入った。
それからの僕は、色んな会員証を女性の性別で作り、女性に成りすまして生活するようになった。
初めて女子トイレに入った時は、膝が震える程に緊張した。
男だとバレれば警察沙汰になってしまう。
しかし、女子トイレに侵入した僕を不審がる女性は一人もいなかった。
周りを見渡すと、女子トイレに並んでいる女性たちは僕よりも女子力が低く、僕の女らしさは上から数えた方が早かった。
と言うか、僕より女らしい女性は、その女子トイレにはいなかった。
勿論、街を歩いていると、僕よりも可愛い女性を見かけることはあったが、僕は自分よりスタイルの良い女性とすれ違った事がなかった。
身長165センチ、アンダーバスト65センチ、ウエスト55センチ、ヒップ88センチ、体重45キロ…。
僕の体形は、バストサイズ以外はルパン三世に出てくる峰不二子とほぼ同じだった。
勿論、シリコンパッドを使えば、胸の大きさも峰不二子と同じ99センチにする事も可能だったが、カップのサイズがKカップとかLカップになり、L65なんてブラは市販されていないので、再現する事は困難だった。
もっとも99センチのバストは、ブラだけではなく着られる洋服も少なく、体形のバランスもおかしくなるので再現するつもりもなかったが…。
僕は女子トイレの個室で、隣の個室にいる女性の服を脱ぐ衣擦れの音や「シャー」という放尿の音を聞き、汚物入れに捨てられたナプキンを広げ、オマンコの魚拓を見ながらオナニーをした。
そして、スマホを使ってトイレの下の隙間から隣の女性を覗き見した。
僕のお気に入りは、洋式よりも和式のトイレだった。
それは、女性器が丸見えになるからだ。
ほぼ童貞の僕は、色んな女性器を見て興奮した。
不思議な事に、見た目が綺麗な女性は、アソコも綺麗な形をしていた。
神様は不公平だと思う…ブスはアソコまでブスだった。
男の僕は、女性がおしっこの後にトイレットペーパーでお尻を拭く事が不思議だった。
しかし、実際に何人もの女性の放尿を見ていると、その理由がよく分かった。
男と違い、女性は自分の放尿をコントロール出来ないようだ。
ほとんどの女性は、おしっこの水流が二股に分かれていた。
尿道から直接出るおしっこは勢いがあり、割れ目を伝って膣の辺りから垂れているおしっこはダラダラと溢ていて、皮膚を伝ってお尻全体を濡らしていた。
おしっこが終わった女性のお尻は、自分のおしっこでびしょびしょになっていた。
それに、尿道からの放尿が終わっても、割れ目に残ったおしっこはポタポタと垂れ続けていた。
これは、トイレットペーパーでお尻を拭かなければ、下着を穿く事も出来ない。
それ故に、綺麗な女性でもショーツは汚れていた。
僕は色んな女子トイレで覗きをしたが、人の多いトイレは長居が出来ないので、人の少ない女子トイレに行くようになっていた。
人の少ない女子トイレでは、オナニーをする女性もいた。
その女性たちは、割れ目のおしっこを拭いたついでにオナニーをしていて、中には、おしっこをしないでオナニーをする為だけにトイレを利用する人もいた。
涼しい顔で街を歩いている女性にも、強い性欲がある事を知り、僕は少しショックを受けた。
そして、女性下着専門店にも入ってみた。
男の時は目を背けていた女性下着専門店に堂々と入り、下着を物色したり、試着したりする事は刺激的だった。
ちなみに、僕は女性ホルモン剤の影響で、胸がAカップの大きさに膨れていたので、市販の盛りブラを使っていた。
サイズはC65。
男性は不思議に思うかも知れないが、盛りブラはデフォルトで分厚いパッドが内蔵されていて、胸の膨らみを2カップ大きくするぐらいは容易い事で、女装用のシリコンパッドを使えば無制限に胸を大きくする事が可能だった。
その事実を知った僕は、Dカップがどうとか、Fカップがどうしたとか言っている男が馬鹿に思えた。
ただ、盛りブラは胸の膨らみを強制的に寄せているので、ブラの内側から乳輪がハミ出す事があるので注意が必要だ。
下着売り場にいる女性たちは、僕を女だと思っているので、僕の目の前で下着を体にあてて鏡に映したり、中には試着室のカーテンを完全に閉めずに試着をしている人もいた。
僕は女性下着専門店の試着室でもオナニーをし商品のショーツに射精した。
僕の精液の染みついたショーツを誰かが穿くと思うと興奮した。
そして、女装で大学にも行ってみた。
勿論、自分の通っている大学ではない。
大きな大学は、二十歳前後の人間なら誰でも怪しまれる事なく入る事が出来た。
大学での女装は最高だった。
そこにいる女にハズレがいないからだ。
駅の女子トイレと違い若い女性しかいない。
女子大にも侵入したが、男の目のない女子大は警戒心が緩く、友達を探すふりをして更衣室やシャワー室を覗く事も出来た。
調子に乗った僕は、アソコを股間に挟んで透明な医療用テープで固定し、スーパー銭湯の女湯にも入ってみた。
僕の胸は女性ホルモン剤の影響で膨らんでいたので、股間さえ隠せば男だとバレる事はなかった。
よく、女湯に侵入して逮捕された男の話を聞くが、逮捕された男たちは、どれだけレベルの低い女装をしていたのだろう。
ちなみに、スーパー銭湯の女湯は男が思っている程良い場所ではなかった。
体形の崩れたババアが多くいるからだ。
裸になった僕は、女湯でも一番女らしかった。
脱衣所の大きな鏡に映った僕の裸は完璧で、隣にいる女性が可哀そうに思えた。
スーパー銭湯にいる女性たちの裸は酷いもので、三段腹や垂れた乳房…お尻や太ももにあるダニに刺された痕…セルライトで凸凹になった肌…ヨレヨレのダサい下着…。
僕の胸はAカップの大きさしかなかったが、形は良く小さな乳首がツンと上を向いていた。
それに比べ、胸の大きな女性のおっぱいは垂れていて、巨乳というよりデブといった感じで、羨ましいとは思わなかった。
僕は存分に女性の裸を堪能した。
しかし、相撲部屋のような光景は見苦しく、男として性的に興奮する事はなかった。
ババアのアソコなんて見たくもないが、男の性でつい見てしまう。
それに、冬場は普通の女もムダ毛の処理をしていなかったり、浴槽の中で女性器を洗う人がいるのか、お湯に白いマンカスが漂っていたりした。
女湯は男が入る場所ではない。
想像上の理想の世界として残しておく場所だ。
僕は自由に女湯に入れるようになっていたが、汚い女を見たくなかったので、自分から進んで女湯に行かなくなった。
しかし、僕の体は男湯に入れない体になっていた。
男の格好でスーパー銭湯に行っても、女湯のロッカーキーを渡されるからだ。
僕は普通の男には戻れない体になっていた。
男湯に入れなくなった僕は、日常的に女湯を利用する事になったが、それは普通の女性と同様に体を洗う事が目的で、なるべく汚い女の裸を見ないようにしていた。
汚い女のいるスーパー銭湯の代わりに、僕が行くようになったのが会員制のジムだ。
僕は女性としてジムの会員になっていた。
勿論、ジムにも汚い女はいたが、基本的に美意識の高い女性が多いので、綺麗な女性がいる時を狙って更衣室やシャワー室に行けば、彼女たちの裸を見る事が出来た。
もし、女湯に侵入したい人がいるなら、お薦めは会員制のジムだ。
スーパー銭湯と違い、逮捕されるリスクに見合ったモノが見られるからだ。
特に、都心のジムは最高だった。
誰とは言えないが、芸能人の裸も見る事が出来た。
裸を見た芸能人をテレビで観ると、彼女のおっぱいや女性器の形が思い出され、とても興奮した。
僕は透明人間になったかのように、男子禁制の場所に入り浸った。
しかし、僕は女性の裸を自由に見られるようになった事で、性的に欲求不満に陥っていた。
それは、女性の裸を見るだけで触れないからだ。
僕は女性で混雑している場所に行き、女性の体を触るようになっていた。
中でも刺激的なのは女性専用車両だった。
僕の使っている路線には中高一貫の女子高があった。
通学時間になると、女性専用車両は女子高生や女子中学生で満員になった。
女性からの警戒心がない僕は、黙って立っているだけで、女の子たちの方から体を密着させてきた。
女にモテた経験のない僕にとって、ここは天国のような場所だった。
女子高生で満員になった車両が揺れる度に、彼女たちの柔らかい体が僕に密着した。
しかも、女子高生たちは僕に体を触られているのに「あっ、すいません」と謝ってくれた。
特に、登校時間ギリギリの時間帯は超満員の状態で、電車が揺れなくても、常に体が女の子たちに密着していた。
僕のアソコは常に勃起していた。
お嬢様学校の女の子たちは、男に免疫がないのか、僕の勃起したアソコが体に密着しても不審がる様子はなく、普通に友達同士で楽しそうに会話をしていた。
女装した僕は、女の子たちの体を触りたい放題だった。
僕の行動は更にエスカレートしていった。
初めて女子トイレに侵入した時から、僕の犯罪に対するモラルは無くなっていた。
今日の僕は、女性専用車両に乗る前に、女子トイレでショーツを脱いでノーパンになった。
春物のミニスカートは、僕のアソコの揺れを隠す事が出来なかったので、バッグを両手で持ち股間の膨らみを隠した。
僕はスカートの中を覗かれないように、注意しながらプラットホームに向かった。
ノーパンになった僕は、女子高生たちで満員になった車両に乗り、可愛い女の子の後ろに立つと、すぐに身動きが出来なくなる程に車内が満員になった。
僕の背中には、後ろの女子高生の背中が密着し、腕には隣の子の胸が当たり、手の甲には彼女たちの下半身が触れていた。
勿論、僕の胸も前の女の子の背中に密着していた。
暫くすると、お互いの体が密着する状況に慣れ始め、女の子たちの警戒心がゼロになった。
僕は手に持ったバックを肘に掛ける為に持ち替えて、バッグで自分が穿いているミニスカートと前の女子高生のスカートを一緒にたくし上げた。
僕の太ももと彼女の太ももの裏が直に密着する。
前の女子高生は異変に気付き、振り返って僕の顔と自分のお尻を交互に見てきた。
僕は捲れたスカートの裾を直し「ごめんなさい」とアイコンタクトで伝えると、女子高生は僕に微笑み「いえいえ」とアイコンタクトをして、何事もなかったかのように前を向いた。
僕と女子高生のスカートの捲れは解消されたが、僕の勃起したアソコは暖簾をくぐるように彼女のスカートの中に侵入していた。
僕は勃起したアソコを、前の女子高生の素肌や下着に電車の揺れに合わせて押し付けた。
僕を女だと思い込んでいる女子高生は、僕の亀頭が直接素肌や下着に触れているのに気にする様子はなかった。
気持ちいい…。
彼女のシャンプーの匂いがたまらない…。
敏感な亀頭から伝わってくる女子高生の滑々した肌や下着の感触が最高だ。
女子高生のお尻の割れ目に僕の亀頭がめり込む…。
ダメだ!うっ…。
僕は前の女の子のスカートの中で射精した。
僕の精液は女子高生のショーツに吐き出された。
しかし、体温と同じ温度の精液に、女子高生は気付いた様子はなく、楽しそうに向かいにいる友達とのお喋りに夢中になっていた。
僕は前の女子高生のショーツやスカートの裏地で精液を拭いていると、萎んだアソコが僕のスカートの中に戻ってきた。
やがて、電車は女子高のある駅に到着し、僕は駅のプラットホームに流れていく女子高生たちの体を次々と触った。
女子高生がいなくなった女性専用車両に残った僕の内ももに、尿道に残っていた精液が垂れる感触がして、精液が電車の床に落ちた。
もっとしたい!
僕の性欲に火が付いた。
僕は次の駅で電車を降り、引き返すことにした。
僕は駅の女子トイレでショーツを穿き、到着した電車に乗り込んだ。
しかし、慌てて乗った車両は女性専用車両ではなかった。
帰りの電車は都心行きだったこともあり、サラリーマンで満員だった。
次の快速の停まる駅で降りて、都心行きの女性専用車両に乗り換えた方がいいかも。
僕が混雑した車中で、次の事を考えていると、お尻に物が当たる感触がした。
おじさんのバッグが僕のお尻に当たっていた。
満員電車ではよくある事なので無視していると、おじさんのバッグが僕の太ももの間に割り込んできた。
えっ!
何!
おじさんのバッグが徐々にせり上がると、僕のミニスカートをたくし上げて行き、バッグが僕の股間を擦り始めた。
おじさんのバックは、男の僕にはない女性器を刺激するような動きをしていて、バッグを握った手で僕のお尻の割れ目を触っていた。
痴漢だ…。
僕は普段からナンパや痴漢をされる事に慣れていたので冷静だった。
僕は股間に挟まったおじさんのバッグを手で押し返した。
本物の女性なら声を上げる事も出来たが、女性にしては声が低い僕は黙って抵抗するしかなかった。
後、二駅我慢すれば…いや…次の駅で降りよう。
しかし、次の駅で降りようとする僕を、おじさんは体でブロックし、僕を新しい乗客の波に乗せて反対側のドアに追い詰めた。
慣れた動きだ…参考になる。
バッグで股間を触られても声を出さない僕を、大人しい女だと思ったおじさんは本性を剥き出しにしてきた。
今度はバッグではなく、手で直に僕のお尻を触りだした。
僕は痴漢をするおじさんの気持ちが分かった…と言うか、僕も同類だった。
しかし、痴漢をする事は気持ちのいい事だが、される事は気分の良いものではなかった。
我ながら自分勝手だと思う。
僕は男にお尻を触られても、何も感じなかった。
このまま、次の駅まで我慢しよう…。
しかし、僕の女らしいお尻を触っているおじさんは興奮しているようで、無抵抗な僕におじさんの行動はエスカレートしていった。
おじさんは勃起したアソコを僕のお尻に擦り付けてきた。
キモイ!これは流石に気持ち悪すぎる!
僕は自分のした事を棚に上げ、痴漢男の行為に腹が立ってきた。
調子に乗るなよ!おっさん!恥をかかせてやる…。
僕は手を後ろに廻し、おじさんの勃起した股間を触った。
うわっ…キモイ!
そして、おじさんのズボンのチャックを下ろし、トランクスの社会の窓からおじさんの勃起したアソコを取り出した。
うわっ!熱い…。
僕は、おじさんのアソコがお気に入りのスカートに付着しないように気を付けながら、おじさんのアソコを握りしめた。
僕に誘われていると思ったおじさんは、僕を後ろから抱きしめるように体を密着させてきたが、電車が次の駅に停車しようとすると、アソコをズボンに仕舞うために腰を引いた。
しかし、僕はおじさんのアソコを強く握りしめ、彼を逃がさなかった。
直ぐに電車は駅に到着し、僕の目の前のドアが開いた。
駅のホームには沢山の人が立っていて、都合の良い事に駅員さんも立っていた。
僕は、わざとよろけながら電車から降り、ホームに屈むと周りの人たちが僕に注目した。
僕は直ぐに視線をおじさんの股間に向けると、ホームにいた人たちも僕につられておじさんの股間に注目した。
「キャー!!!!」
女性の声が出せない僕に代わって、ホームにいた女性が悲鳴を上げてくれた。
おじさんは慌てて、僕の手から解放されたアソコをズボンに仕舞おうとしたが、勃起したアソコを社会の窓に戻す事は困難で、おじさんは諦めてバッグでアソコを隠したが、駅員や周りの男性に取り押さえられホームに引きずり出されていた。
僕は騒ぎに巻き込まれたくなかったので、その場から逃げ、女子トイレに駆け込み手を洗い、気持ちを落ち着かせる為にメイク直しをしてからホームに戻った。
ホームには、痴漢のおじさんの姿はなかったが、数人の駅員さんが人を探している姿が見えた。
おそらく、痴漢の被害者である僕を探しているのだろう。
僕は騒ぎに巻き込まれたくなかったので、駅を出て時間を潰すことにした。
一つ間違えれば、僕もあのおじさんと同じ目にあっていた…。
でも、痴漢はやめられそうにない。
これからも僕は痴漢をするだろう。
それに、女子更衣室や女湯の覗きもやめられない。
この体験談もネットカフェの女性専用エリアで書いている。
向かいのブースにいる女性のオナニーを覗きながら…。