『福島瑞穂の本当の狙い!』
12/7付けの各紙は、
「菅首相が社民党との連携に」
動いていることを、一斉に報じた。
来年度予算(の予算関連法案)の成立に必要な、衆議院の2/3の議席を目指して、
「政策ごとの部分連合」
と称して、再び社民党にすり寄り始めたわけである。
「沖縄普天間基地の県外移設」
を断固主張している社民党とのタッグは、
「事実上、基地移設問題の無期限先延ばし」
に等しく、
「二枚舌に腹を立てたアメリカ議会が、沖縄米軍基地に予算を付けるのに難色を示し始めている」
(同日付け「産経新聞」)
という報道も出ている。
さすがに「ヤバイ」と思ったのか、民主党の幹事長筋が、
「普天間基地では妥協しないが、『武器輸出三原則の見直し』の方で譲歩して、話をまとめあげる」
方向で動いているとの由。(同じく産経報道による。)
そして、ここまで書いてきた段階で、時事通信発として、
「菅政府、『三原則の見直し断念』で結論」
との報道も、流れ始めた。
一見、ただの「政治的妥協」のように見えるが、これこそ、とんでもない「大問題」をはらんでいることに、全国・全世界への警鐘を大きく鳴らしたい。
(できればこれは、積極的に拡散して頂きたいくらいである。)
中国軍の最大の願い
今、問題になっている
「武器輸出三原則の見直し」
(正確には、「武器技術移転三原則」とこの場合は言うべき)は、
「諸外国と一緒に防衛兵器を共同開発する際、それがスムーズに進むように、共同開発プロジェクトに対して国内の武器技術を提供する」
ことを指す。
もっと具体的に言えば、今現在就役中だが、段々と戦闘能力の優位を失いつつある、航空自衛隊の"F15戦闘機"の後継機として目されている"F35"戦闘機(日米欧共同開発)
の完成を、一刻でも早く実現させるためのものなのだ。
(それでなくても、遅れが出ているプロジェクト)
本当は、完全ステルス(レーダーに映らない)のF22をアメリカから購入したかったが、
(F35のステルス性能は、F22の半分くらいに落ちる)
オバマ大統領が、財政難を理由に、その製造と日本への売却に難色を示したため、
(F22の方が高価)
取りあえずF35で、中国空軍に対する優位を維持しようとしているわけである。
「これの開発に支障をきたす」
というのも大問題だが、実は、世界の軍事専門家、とりわけ中国軍自身が注目している
"もっと大きな問題"
がある。
それは、F35には、いくつかのバージョンがあるのであるが、そのうちの一つに、実
は、
「垂直離着陸機」
があるということである。
「空母」に早変わり!
2009年に、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」が就航したとき、
中国政府は、メデイアを動員して、狂ったように日本を非難した。
(よほどこの「就航」が痛かったのだろう。)
いわく、
「日本が空母を建造した」
というのである。
確かに、それまでのヘリコプター搭載護衛艦は、甲板後部だけが平らになっている構造だったが、
「ひゅうが」は、全甲板が平らであり、形状だけ見ると、戦前の日本の空母と変わらないからである。
しかも、最大排水量19、000t、全長約200mという大きさは、1980年代のフォークランド戦争
(イギリスがアルゼンチンに占領されたフォークランド諸島を、サッチャーの指導力で奪還した戦争)で大活躍した
英国空母「インヴィジヴル」
の約9割の大きさに達しており、
イギリスは、このインヴィジブルに搭載した垂直離着陸型「ハリアー戦闘爆撃機」の力で、アルゼンチン海軍を粉砕したのである。
そして、今年から建造(予算化)が始まった「ひゅうが」型の次のヘリコプター搭載護衛艦(22DDH)は、「ひゅうが」自身をもしのぎ、インヴィジブルに匹敵する自衛艦であり、
少なくとも10機以上のF35が、いざとなれば搭載可能なので、その瞬間、日本の海上自衛隊には、事実上の空母が誕生するのである。
中国の空母就航は、「早ければ2011年」という噂(うわさ)も流れているが、常識的に考えると、実践配備できるのは、2010年代後半だろう。
だから、F35が配備された瞬間に、日中両国間の海軍力バランスはひっくり返るのであり、これは、世界の軍事関係者の「常識」であった。
付け焼刃の中国造船力など、戦前から空母機動艦隊を運用していた日本の比ではないのである。
なんなら、ちょっと旧式ではあるが、取りあえず「つなぎ」として、ハリアーをイギリスから購入して、就航中の「ひゅうが」、「いせ」(「ひゅうが」と同型)に搭載すれば、
明日からでも、尖閣列島海域から、中国海軍を叩き出すことが出来る。
実は、こういう問題が、今回の
「武器輸出三原則の緩和」
問題の背景には、存在していたのである。
君、売国奴となるなかれ
福島瑞穂女史の表面意識が、どの程度、この問題の本質を認識しているかは知らないが、
菅首相の態度を含め、これが明確に、
「中国軍が最も望む方向である」
ことは、論を待たないだろう。
少なくとも、
「F35を共同開発し続ける」
(=「武器輸出三原則」を緩和する)
と言い続けるだけで、
中国に対しては、強烈な抑止力になってきたのである。
(それは、「ひゅうが」、「いせ」就航時の中国政府の異常な反応を見ればわかる。
日本のマスコミは、その中国の過剰反応振りを口をぬぐって報道してこなかった。
しかし、中国国内のメデイアチェックもしているから、その事実を知っている。)
国民の皆様は、
「今、こういう「利敵行為」が行われているのだ」
ということを、知らされなければならない。
本当は、言いたくはないが、あまりにこういうことが続くようなら、以前から噂の絶えない、
「社民党への中国からの資金提供疑惑」
について、本格追求したくなる。
皆さん、「普天間」のために、「三原則緩和」で妥協してはいけないのです。
「普天間」も、「三原則緩和」も、両方大事なのです。
このことをよく頭に入れながら、これからの菅政権と社民党を監視していってください。
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