伏し目がちに下を向く恥ずかしげな顔が
堪らない。
自らスカートをたくし上げて
太腿も露わに、下着を晒す
ゆずりさん。
その日も
米山から没収した
ゆずりさんの画像をネタに
シコシコと独り仕事を終えた後だった。
もう何度も見ているというのに
見る度に、股間が激しく疼く。
なぜ、今更?
既にゆずりさんの全裸さえ、
存分に見た後だというのに。。
なぜ?ただのパンチラを毎日のネタに
しているのだろうか。
そんなことを考えていると、
ふと閃くものがあった。
そういえば
かつて
そう遠くない過去に
同じような感覚に陥ったことがあった。
そう
あれは、
コーチの清水が
ゆずりさんを無理やり口説いてるのを
見た時だ。
清水に肩を抱かれ
唇を強引に奪われそうになった
ゆずりさん
そう、確かに、あの時も非常に興奮した。
いや、違う
それよりも、もっと俺を興奮させたのは
『バラされたくなかったら、
素っ裸になって謝罪してもらおうか』
そうだ!
あのセリフだ。
心臓を鷲掴みにされたような異様な感覚だった。
あの後、俺は
清水の前に屈服したゆずりさんを妄想して
何度も何度も激しく自分を慰めたのだ。
だとすると
米山から没収した画像で激しく興奮するのは
画像の中のゆずりさんの恥じらう表情や
太腿の艶めかしさが理由ではなく
米山や庄司によって脅迫されて
ゆずりさんが辱められてることが理由なのではないだろうか?
まだ疑問の残る段階ではあるが、
ただ、一つだけ確かなことがあった。
清水の下品な脅迫台詞を思い出して
俺はフル勃起になっていた。
まだヌイタばかりだというのに。。。
寝取られスキー
『自分の好きな異性が他の者と性的関係になる状況
そのような状況に性的興奮を覚える嗜好』
これか?
俺も寝取られスキーなのか?
全く分からない。
どうしたら良いのだ!
真剣に悩んだ。
真剣に悩んでいた。
そんな時、清水が事件を起こした。
その日
テニスクラブへ行くと事情通の庄司がすっ飛んできた。
「おい、田島!面白ぇことになったぞ!」
「何が?てか、唾が飛ぶからw」
「清水の奴、やらかしたよ」
「だから、何を?」
「ゆずりさんとテニスの試合をするらしい」
「は?」
「いや、だからコーチの座を賭けて
テニスの勝負をすることになったんだ」
「は? なんで、そんなアホらしいことに?」
「清水の奴、前々からゆずりさんのこと狙ってただろ?」
「まあな」
「また言いだしたらしいんだ、
痴漢した夫の妻が子供たちに教えるのはおかしいって」
「またかよ!こりない奴だw」
「そうだよな。で、それだけなら、ゆずりさんも一蹴するんだろうが、
どうやらテニスの腕もたいしたことないとか言ったらしくてさ
ゆずりさん、ああ見えて、割とプライド高いだろ?」
「まあな、プライドを持って仕事をしているな」
「そう。それで、じゃあ勝負しますか?ってなったわけよ」
「なるほど。
それで、清水が、”負けたらコーチを辞めろよ!”とか言いだしたわけか」
「そうそう。そういうこと!」
「アホらし・・馬鹿か」
とんでもない程、バカバカしいことではあったが
ゆずりさんと清水がコーチとしての去就を賭けて
テニスの勝負をすることになった。
「ゲーム!セット!」
審判の声がひときわ大きく響く。
「マジかよ、ゆずりさん落としちゃったよ」
「なあ、ゆずりさん大丈夫かな?」
「やっぱ、女が男と対等に試合するなんて無理じゃないか?」
うまく言葉が出てこない
いくらブランクがあるとはいえ
ゆずりさんは元プロだ。
庄司の言うように男女の力の差は
どうにもならないのだろうか。
いや、そんなはずはない
勝算のない勝負を
ゆずりさんが受けるとも思えない。
第2セットが始まった。
第1ゲームはゆずりさんのサーブからだ。
入った!
目の覚めるような鮮やかなサーブが
清水の左前方に決まった!
清水動けない、全く動けない。
15-0
しかし、喜びもつかの間
激しいラリーの末
15-15
そして
15-30
15-40
次々とゆずりさんはポイントを落としていった。
「ゆずりさん、大分揺さぶってるようだね」
突然背後から声を掛けられた。
「あ、オジサン!」
周りの大人たちが
ざわつきながら近寄ってくる。
「これは、理事長!」
「理事長!本日は如何致しました?」
「ああ、この子に面白い試合があると聞かされてね」
試合中の清水とゆずりさんも手を止めて挨拶に来ようとする
「ああ、構いません!どうぞ続けてください」
オジサンは右手を前に出して「どうぞどうぞ」と。
「どうやら、この勝負に負けた方が、
退職されるらしいですね」
オジサンの言葉に、清水が僅かに身を震わせる。
試合が再開されるとオジサンは再び言った。
「ゆずりさん、かなり揺さぶってるな」
「え?」
「分からないか。ベースラインだ」
「え?」
「良く見てな。ゆずりさん
ベースラインから全く前に出ていってないだろ」
「ほ、ほんとだ!」
「そろそろだな。相手の方は完全に足にきてる。
体がデカいだけで勝てるほどテニスは甘くないんだよ」
ゲームセット!ウォンバイ 重田!
オジサンの言った通りになった。
第2セットの途中から
清水はヘロヘロになって
この勝負、結局はゆずりさんの圧勝で終わった。
自信満々で自分から勝負をふっかけ、
女性と対等な条件で戦い
そして、見事に敗れた清水。
ブザマにコートに膝をついたまま項垂れる清水に向かって
「退職の件は無かったことにしましょう!」
良く通る爽やかな声が響いた。
そして、いつものポーズ。
ゆずりさんは腰に手をあて、胸を僅かに反らす。
「ですが、二度と変なことは言わないと誓ってください」
「できれば、仕事上必要なこと以外は話しかけないで頂けますか?」
無言のままの清水に向かって
観客席から怒鳴り声が聞こえ始める。
「おい!清水!返事は?」
「何無視してんだよ!負け犬が!」
「男のくせに!情けない奴!」
このタイミングかな、と思った。
「ねえ、正和オジサン、
ちょっと理事長の威厳ってやつを見せて欲しいな」
「高くつくぞw」
そう言ってから正和オジサンは立ち上がった。
「ナーイス!ゲーム!」
そこそこ威厳のある声だった。
この一言で観客席からの声がピタリと止んだ。
「良い試合でした!
清水君、どうです?
何も辞めることはないでしょう」
「は、はい!理事長(涙)」
「結構。では、勝者である重田さんからの提案を
受け入れますか?」
「・・は、はい・・」
「では、もう一度、ナイス!ゲーム!」
パチパチパチ
オジサンに続いて、一斉に拍手が沸き起こった。
激しい拍手喝采の中
清水は肩を落としたまま、スゴスゴと歩き出した。
俺は密かに清水を追いかけた。
更衣室で独り俯く清水。
俺が入ってきたことにも
全く気づかない程の落ち込み具合。
自業自得とはいえ、
自分の教え子や同僚たち
大勢の前で、赤っ恥をかかされたのだ
しばらく立ち直れないのも
仕方のないことかもしれない。
だが、立ち直って貰わなくてはならない。
俺はそのための魔法の呪文を持っている。
俯く清水の耳元で、そっと
囁きかける。
「なあ、俺の言う通りにすれば、
アンタの望み、簡単に叶うよ」
言いながら
スマホの画面を清水の目の前に突きつける。
「なっ!こ、これは!」
「俺の言う通りにすれば、アンタの望み、
叶うよ」
清水の目が怪しく光るのを確認してから、
俺は横柄に頷いて見せた。
「何でしょうか?」
それは暗に話しかけないで下さいと言わんばかりの
軽蔑しきった眼差しだった。
「話があるんだよ」
「私にはありません。失礼します」
「ちょっと待てよ!健太クンのことで話があるんだ」
「え?」
突然出てきた愛する息子の名前に
去りかけていた足を
思わず止めるゆずりさん。
その表情を見て
清水の口元がいびつに歪んだ。
「ここじゃあ話しにくいんで場所を変えよう!」
有無を言わさずに背を向けて歩きだす。
これも俺が清水に教えた作戦だ。
返事も聞かずに歩き出せば、
健太の名前が出てきた手前、
ゆずりさんは必ず清水を追いかけるはずだ。
案の定、
ゆずりさんは、清水の後についていった。
そして、清水の後に続いて、
俺の準備した場所に入って行く。
俺も裏口から入って、良く見える場所に移動する。
凍りついて驚愕の表情を浮かべる
ゆずりさん。
清水の奴、俺の言った通りに、
即座に画像を見せたのか。
それで良い。
「ど、どうして、この画像を・・・」
画像を見せられて絶句するゆずりさんに
清水は、さらに畳み掛ける。
「全部、聞かせてもらったよ、全部ねw」
含みを持たせた妙な言い方に、
それまで強気な態度だった ゆずりさんに
微妙な変化が現れる。
その変化を、清水は抜け目無く見逃さなかった。
「健太クンだよね?お前の息子の名前」
「そ、それが何でしょうか?」
ゆずりさん、明らかに動揺している
「大事な大事な息子さんのために、
テニスの教え子達の前で
ストリップしたんだって?」
「なっ! 」
「あのガキどもの前で、
おっぴろげたらしいじゃんw」
「い、いわないで!」
耳をふさいでも、清水の長広舌は止まらない。
清水には、もっと大きな切り札がある。
だが、ゆずりさんの動揺する姿が物珍しくて
愉しいのだろう。
なかなか言い出さない。
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