小顔にポニテのその女には見覚えがあった。
しかし、ボンレスハムのような体躯にはすべてが吹っ飛び、時節柄鉢で飼われる金魚を思い浮かべたのである。
昨年の夏通りすがりの女の美しさにはっとした。
白いワンピのその女は予想したかのように私を見て微笑んだ。
今目前にしている女は顔かたちは本人に相違ないが、体つきは一年前の夏より申し訳ないがオバさん化していた。
しかし、一方では少女のような面影はまだ十分残っていたのである。
そこにどんな事情があるのか想像だにできないが、子供が金魚鉢の金魚を眺めるようにしばし女に見とれる私がいたのである。
半神半獣ならぬ半少女半熟女のアンバランスないでたちは、金魚の飼い主を想像させた。
飼い主が与えるえさで金魚はすくすく育つ。
その結果がオバさん化したエロい体なのである。
ちぇっ。
少し興奮してしまったのか今夜は眠れない。