しかし、目前の金魚には腕があり、半そでのその先端には指がある。
小さい手だった。
一方小さめの口が動き何か話していた。
「少女のような」というよりはもはや「童顔」である。
伏し目がちのまぶたからは、目が何を語っているのかは読み取れない。
が、着席した女が手振りを交えて説明しながら見上げた視線の先には、見知らぬ中年男が立っていた。
訴えるかのように何かを説明をする女に、しかしカードのようなものが突きつけられた。
この無慈悲なしかも機械的でつめたい一連の状況はいったい何のシーンだろう。
女は立ち上がりこっちを向いた。
横から見るほど太ってはいない。
否、むしろ普通に美しいボディラインではないか。
そしてまた横を向くと、安定の下半身と豊かな横乳、そして小顔とポニテがしっかりと目に焼き付けられてしまった。
ハーフパンツを足先まで下ろし、横になるとぐったりとした愚息をしごいた。
勃〇はしていないのに、ティッシュペーパーの中にたまっていたものを放出した。
あらぬ妄想とはいえ、それは若返ったかのような一瞬の快感だった。
強烈な眠気が襲ってきた。