「・・・・・大丈夫。疲れているのね」 気が付くともう午後の休憩に入ったのか姉のまきは向かいのテーブルに座ってこちらを見つめていた。 「私妊娠しているのよ」
「あの…娘はもう結婚して家にはいないのです」 遠い昔元カノの家に電話すると母親が出て申し訳なさそうにそういった。受話器の向こうで赤ん坊の泣く声がした。
お会計は同僚が済ませてくれたというので店を出た。 「ごちそうさまでした」