04月21

メグミちゃん「もうちょっとだけ続くんじゃ^^」

依存症系のメグミちゃんの続き



俺は会社から与えられたミッションをこなすべく、○○駅のタクシー乗り場で取引先の担当者とタクシーを待っていた。
ある物件を確認し、プレゼン用に写真を数枚撮影するのが今回のミッションです。
{あーあ、何で田舎のタクシー乗り場にはタクシーが待機してないんだろ}と思っていたその時、
後ろから俺の左腕を力強く引張る人が・・・
そう、メグミちゃんです。
{そういえば、この駅を最初に待ち合わせ場所に指定したっけ・・・
でも実際に待ち合わせに使った場所はココじゃないし、何で何で??}

完全にパニックに陥っている俺にメグミちゃんは大きな声で訳の解らない事を話し始めた。
いや・・・訳は分かってるんだがソレを大声で言うか?普通・・・

メグミちゃん「生で何度もシたのに連絡くれないなんて○△×dfがgfgfhふじこ・みね」

メグミちゃん・・・
何故「生で何度も・・・」の件だけハッキリと発音するの??
と、どうでもいいことを考えていた時、ふいに取引先の担当者と目が合った。

彼は引きつった作り笑いを浮かべるのが精一杯のようだ。

担当者「あああの、な・・何か大変そうですし私一人で写真撮っておきます。ももももちろん二人で作業したことにしますし心配しないでくださいね(作り笑い)」
「では!!」といいのこすと彼はタクシー乗り場から足早に去って行った。
言葉はドリフトしてるいしタクシーじゃないと目的地に到着できないのにセッカチな人だなぁ

そんな慌てん坊さんの担当者には目もくれずメグミちゃんは大きな声で語りかける。

メグミちゃん「生で何度も・・dfだdgrがあfdgるぱん3せいはふじこがだ?いすき」
だから何故「生で何度も・・・」の件だけハッキリと発音するの??

田舎で人通りも少ない寂れた駅のタクシー乗り場にちょっとした人だかりが・・・
逃げ出そうにも、さっきから俺の左手を掴んで離そうとしないメグミちゃん。

と、その時!!
助け舟ならぬ一台の個人タクシーが颯爽とタクシー乗り場に現れた。

開くドア
飛び乗る俺
左手にくっついてくるメグミちゃん
閉じるドア、
俺「最寄りのカラオケ屋まで」

そしてタクシーは動き出す。

あ、物語風に書いてみようと背伸びしてみましたが限界が来たようです。

しばらくしてタクシーはカラオケ屋に到着しました。
部屋へ案内され店員に飲み物を注文し、店員がが去っていくと
またまたメグミちゃんが大きな声で話し始めました。

が、興奮しすぎて聞き取れません。
{何でタクシーの中とカラオケ屋の受付では大人しかったのかな?}
と思いつつ机に目をやると、歌本が2冊。表紙はAKB48か。モー娘さえ理解不能だったオッサンには全く理解できない存在だな。
歌本を1冊手に取ろうとした時・・・

「ドン!!」
メグミちゃんはショルダーバッグを力強く歌本の上(俺の右手人差し指の1cm横)に叩きつけると
「ふじこ」
聞き取れません、完全に。
だんだん大きくなってきた声に恐れを感じているとドアが開きました。
店員「ウーロン茶とコーラおまた・・せ・・・・え?え?え?」

俺「あ、大丈夫です。飲み物ですね?アリガトウ」

余談ですが俺は初めて人間が「おまた・・せ・・・・え?え?え?」と発音してうろたえているところを見ました。

ドアを閉めた店員が何度もこちらを振り返っていたのが小さな窓ガラスから見えました。
あっと、そんな悠長な事を考えている場合ではありません。
俺は店員が入ってきた3秒後に大人しくなったメグミちゃんに言いました。

俺「携帯電話なくして新しいの買ったんだよね。後で気付いたんだけどメグミちゃんの連絡先が分からなくなっちゃってさ・・・」
メグミちゃん「だったら家に直接来いふじこ!!」

完全に疑いの眼差しですが発狂モードからクールダウンしてきているのが分かりました。
でも落ち着きが足りず語尾が聞き取れません。

俺「とりあえず飲み物でも飲んで落ち着いてよ」

メグミちゃんは目の前のウーロン茶を一気に飲み干し小さな声で「ふじこふじこ」と聞きとり辛い何かを呟いています。
ウーロン茶は俺が注文した飲み物でしたが
そんなことを突っ込んで、また絶叫されてはたまりませんのでコーラを飲もうと手を伸ばしたら、
メグミちゃんがコーラを飲み始めてます。
流石に一気ではありませんが、半分くらい飲み干したところで、ようやく落ち着いて「ゼイゼイ」いってます。
理由は良く分らないのですが、店員が来ると大人しくなるようなのでもう一度飲み物を注文しておきました。

俺「遭難した人とかブランデー飲むといいって聞いた事ある?」
メグミちゃん「はぁあ?」
俺「いやいや。ほら、ちょっと落ち着かないとはなしができないじゃん?」
メグミ「・・・あっそう・・・じゃぁビールたのんで?」
俺「・・・はい」

初めて会った時は彼女が敬語、俺がタメ口でした。なんだか遠い昔の出来事に感じます。
俺・・・メグミちゃんより10歳くらい年上なんですよ?

鉢合わせした当初は興奮状態で全く会話が成立しなかったメグミちゃんでしたが、生発泡酒が3杯目に差し掛かるとようやく初めて会った時の様な落ち着きを取り戻してきました。
{メグミさん、申し訳ございません。この店には発泡酒しかございません。発言したらどうなるか解ったもんじゃありませんから言いませんけど}
落ち着いたメグミちゃんは殺気立っていた先ほどとは打って変わって淡々と語り始めました。

要点をまとめると

「とにかく俺の家へ来て俺のご飯を作りたい」

とのことでした。
どうもOKするまで話は終わりそうにありませんし、のらりくらりと交わしていると目の奥が殺気立っていくのが分かります。

断っておきますが俺はアムロではありません。もしも一年戦争に参加したとしてもモビルスーツデッキが攻撃された時に宇宙の藻屑と消える作業員Aが関の山です。
あ、完全に余談ですね。

俺は内心は渋々、表面上は「さも当然」の如く
「よく考えてみたらメグミちゃんが俺の家に来るのは当然だよね」
と言ってのけました。

すると、それまでの真夏の蜃気楼のようなプレッシャーは消えていき完全にLoveLoveモードメグミちゃんが現れました。
上機嫌に酔っぱらったメグミちゃんは俺の肩を何度も何度もグーで殴ります。
なにこの既視感・・・
{痛いけど反論するのは辞めよう。鼓膜と心がアレになってしまう}

俺の両肩が限界に達したので店を出る事に。
俺「そろそろ出ようか」
メグミちゃん「じゃあ{俺さん}の家に行こうか(髑髏)」

{メグミちゃん・・・そこは髑髏じゃなくてハートを入れるところだよ}
ツッコミ入れませんでしたけど・・・

メグミちゃんはその夜俺の家に宿泊すると
翌日は会社を休んで合鍵作りや荷物の搬入や自分のマンションの解約に奔走していたみたいです。
仕事を終えて自宅へ帰ってみると、そこには真ピンクの部屋がありました。

夜になるとメグミちゃんとは2週間ぶりの合体。
「あれ?こんなに尻の骨がゴツゴツしてたかなぁ・・・」
(胸はあまり興味がないコテコテのオッサンなので気付かなかったみたいです)
俺の考えを表情で察知したのかメグミちゃんが言いました。
「あれから2週間。貴方の置いて行ったチーズしか食べてなかったの・・・」
合体中にオシッコちびりそうになったのは初めてです・・・

追伸:その後3ヶ月間メグミちゃんは俺の家に居座りましたが、とうとう出て行きました。
俺はこの3ヶ月間、徹底的にダメ男を演じたからです。
あ、ワタクシ見栄を張っておりました。素で過ごしてましたが俺って根っからのダメ男でして・・・

3ヶ月間毎日最低1回、多い時は3回は中田氏させられていましたが、メグミちゃんは妊娠しませんでした。
最後の方は鬼の形相で俺を真人間にしようとしていたメグミちゃんでしたが、諦めて元の生活に戻って行きました。
出ていく寸前のメグミちゃんは出会った頃以上にポッチャリとしていました。いや、「ぼっちゃり」としていました。
「使う前よりきれいにするのが掃除の基本です」
何故か小学校の時の先生の一言がハッキリと思いだされました。

ダイオキシンさん他たくさんの環境ホルモンさん、
貴方方のお陰で俺は自由の身を手に入れる事が出来ました。心からアリガトウ^^
コピー